看護学研究科長のご挨拶

大阪医科薬科大学大学院 看護学研究科長 鈴木 久美

本学大学院看護学研究科は、2014 年4月に博士前期課程と博士後期課程を同時開設し、10周年を迎えます。この10年間、質の高い特色ある大学院教育をめざして、多くの教育研究者や高度実践者を輩出してきました。
看護学研究科は、大学院生が個々に適した専門分野で学修できるように、博士前期課程では教育研究者を育成する教育研究コース14分野、高度実践者を養成する高度実践コース6分野、また、博士後期課程では13分野と、看護学のみならず人文社会学、臨床医学、社会医学と他の学問分野でも学修できるように拡大してきました。このように充実したカリキュラムと研究指導体制、教育力や研究力、実践力を高めるためにふさわしい学習環境や実習施設を整え、大学院生が関心ある専門分野で学修できる教育を実施しています。
博士前期課程では、看護基礎教育や臨床現場で培った経験を大切にして、さらなる高度な専門知識、スキルへと発展できるように学修します。特に看護現象を捉える力や、現象を紐解き分析する力、理論やエビデンスを活用する力を養います。
博士後期課程では、看護実践や看護教育に還元できる研究、学問の発展に寄与する研究をめざし、多彩な研究手法を駆使して看護の知を探究、深化、創造できるように研究活動を通して学修します。そして、大学院修了後は自立して研究活動に取り組める研究力や教育力、看護界を牽引・変革できる力も涵養します。
未来社会Society5.0の新しい時代で活躍できる教育研究者や看護実践者の育成に尽力する所存です。

大阪医科薬科大学大学院
看護学研究科長
鈴木 久美