腎不全・腎移植総合管理センター

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〒569-8686 
大阪府高槻市大学町2-7

TEL 
072-683-1221(代表)
患者様へ、ご相談は外来を受診してください。

腎不全・腎移植総合管理センターを開設しました

腎不全・腎移植総合管理センター

我々はトータル・リーナル・ケア(全人的・包括的腎疾患治療)の概念に基づいて、慢性腎臓病に対する最新・最適な医療を提供し、患者様の不安を解消し、個々の人の生きがいある人生を支援したいと考えています。

腎不全保存期から透析導入までの患者様の不安は計り知れないものがあります。「腎不全っていわれたけど、どうしたらいい?」「1週間に3回、一日4時間の透析をどうやってやりくりするのか?」「仕事はできるのか?」「日常生活での注意点は?」「食事はどのようなものにすればいいのか?」などです。

「移植を希望しているけど、不安がいっぱいで!!!」と、第一歩を踏み出せずにいるあなた、移植・透析を一貫して行う当センターでは、それぞれの専門スタッフが優しく、きめ細やかにサポートし、未知の治療である移植に踏み切る不安を解消させます。

「腎不全・腎移植総合管理センター」は、医師、薬剤師、看護師、透析臨床工学士、栄養士、ケースワーカーが一体となって、こうした患者様の不安を解消し質の高い透析医療を提供します。

慢性腎不全の管理、血液透析導入とそれに伴うブラッドアクセス造設(内シャント造設術)、腹膜透析導入、また、腎移植手術などを専門に行い、それらに伴う栄養管理、および、日常生活指導を含めたトータルケアを医師、薬剤師、看護師、透析臨床工学士、栄養士、ケースワーカー、が一体となって行う腎不全チームが、「腎不全・腎移植総合管理センター」にはいます。

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私たちにお任せください

腎移植について移植までの流れ ドナーの方へ レシピエントの方へ腎移植外来

透析導入が必要な患者様、あるいは腎移植を希望される患者様を診療されている先生方へ

当センターでは、
@ トータル・リーナル・ケア(全人的・包括的腎疾患治療)の概念に基づいて、透析導入から移植まで、移植・透析、それぞれの専門エキスパートが、優しく、きめ細やかに患者様をサポートし、 “安心して移植に踏み切る医療環境”を提供します。
A 新規透析患者に安全かつ最適な条件で透析導入を行い、個々の患者の病態についての詳細なデータを添えてご希望の維持透析施設に責任を持って紹介しています。
B 北摂地域における緊急透析、あるいは、血漿交換を含めた腎不全救急医療を24時間体制でより安全かつ合理的に施行します。
C 透析医、泌尿器科医、腎臓内科、全ての腎疾患に関する医師が同じチームに所属しており、幅の広い迅速な対応が可能です。

血液透析が必要と言われた患者様へ!

@ 血液透析は、1週間に3回、断続的に血液を浄化するため、通常腎臓によって濾過、排泄されている水分、電解質、そして代謝産物が体内に蓄積し、心臓や血管をはじめとする身体への負担が大きいこと、
A 水分や果物、および、肉類などの食生活制限が厳しいこと、そして、
B 1週間に3回、病院に約4時間拘束されるという時間的な制限が大きいこと、などが難点とされています。
透析医療には、血液透析の他に、腹膜透析、腎移植と行った方法もあります。われわれは、それぞれに十分な説明を行い、あなたの体とニーズにあった最適の透析医療を提供します。

近い将来に生体腎移植を希望される患者様へ!

私たちの移植相談外来にお越しください。移植相談外来では、「移植を希望しているけど、不安がいっぱいで!!!」と、第一歩を踏み出せずにいる患者様に、透析・移植、それぞれの専門スタッフが優しく、きめ細やかにサポートし、あなたにとって未知の治療である移植に踏み切る不安を解消させます。 腎移植について

医学は日進月歩です、以前は移植に問題のあったかたも、現在では、可能と判断される場合も、しばしばあります。ダメだと思い込まず、まずは、当院の腎不全・腎移植外来を受診してみて下さい。

腹膜透析に興味をお持ちの患者様へ!
これに対して、腹膜透析は腹腔内に透析液を注入し、腹膜を介して血中の不要な老廃物や水分を濃度勾配によって除去する方法で、1日に3-4回透析液を交換することによって持続的に透析を行うので、血液透析に比較して食生活の制限が少なく患者様のQOLが保たれるのが特徴です。また、透析液の交換は自宅や勤務先でも可能で、各自30分程度で施行できるので、時間的、空間的な患者様のQOLも保たれます。腹膜透析は、長期間行うと腹膜が肥厚し、透析効率が低下するなど永久的なものではありませんが、自己管理が可能な方であれば血液透析に移行するまでの間、あるいは、血液透析と併用しつつ、できる限り生理的な生活に近いQOLを保持することを可能とする有用な手段です。自己管理が必要といっても、日常生活で自分で歯磨きのできる方なら高齢の方でも可能です。当センターでは、豊富な知識と経験を持った各専門領域のエキスパートが、それぞれの透析医療の設定条件を詳細に検討することはもとより、患者様の生活パターンに合わせて腹膜透析と血液透析と随時組み合わせるなど、各症例のニーズに合わせた最適の透析医療を提供します。

腎移植について
腎移植は、<<生体腎移植>>と<<献腎移植>>の二つに分類されます。
生体腎移植

血液透析もしくは腹膜透析中の方、あるいは近々に透析が必要な腎不全の方が、腎移植の対象となり得ます。とはいえ、生体腎移植には、健康な腎臓を提供していただける方(供腎者:ドナー)になってくれる方が必要です。何度かは、ドナーになってくれる方と一緒に外来受診していただく必要があります。ドナーとは移植のため片方の腎臓を提供していただける方のことをいいます。基本的にドナーは、親族(6親等以内)もしくは、姻族(3親等以内)であることが求められます。

まず次の3点(@〜B)を確認する必要があります。

  1. @.ドナーが腎提供手術を受けても問題なく十分健康であり、また腎提供手術後も片側の腎臓のみで満足できる生活が今後も送れること。
  2. A.移植希望者(受腎者=レシピエント)は、腎不全のほかには、現在、重大な合併症がなく、安心して腎移植手術とその後の免疫抑制療法を受けることができる状態であること。(糖尿病でも腎移植は可能です)
  3. B.レシピエントとドナーとの組織適合性(移植された腎臓とあなたとの相性を言います。)に強い問題がないと考えられることと、透析から長期間離脱できて、生活の質が改善すると医学的が予想されること。(外来などで検査させていただきます)
献腎移植

献腎移植とは、事故や病気で亡くなった方や脳死になった方から、善意で臓器を提供いただく方法の一つです。生体腎移植と異なり現在ドナーになってくれる方がいない場合でも受けることができる移植です。ただし、順番待ちをしておられる方が多数おられ、また、提供していただける臓器が全国的に少ないため、何年も待機をして透析療法を続けて待つ必要があります。

成人で、献腎があたった方の平均待機年数は15〜17年といわれています。また、20年登録していてもあたらない方もおられます。それでも、登録されておられる方の中で、20年以上経過してから、腎臓があたり、移植術をうけて長年の透析合併症からも解放されずいぶん元気を取り戻される方も多数おられます。

なお、献腎移植提供者発生時に次の問題点がある場合は、レシピエントの候補者の適応にならない可能性がありますので。登録時や登録更新時に移植手術担当の医師とご相談下さい。

  1. (1) CRP上昇を伴う感染症
  2. (2) 肝酵素上昇を伴う活動性肝炎
  3. (3) 消化性潰瘍(治癒しているものは除く)
  4. (4) 治癒していないCAPD腹膜炎
  5. (5) つぎの既往歴のある場合は、あらかじめ適応評価を行う必要があります。
    @ 腎不全の原疾患:下部尿路疾患、糖尿病性腎症
    A 再発の可能性のある癌
    B 脳血管障害の既往、片麻痺の存在
    C 症状を伴う虚血性心疾患
    D 心臓あるいは大血管の手術歴
    E 知能発育異常あるいは精神疾患の存在
    F その他(肝硬変など)

このような注意点はありますが、生体腎移植でも献腎移植でもまずはお気楽にご相談下さい。 特に献腎移植をご希望される場合、話を先送りすると登録が遅くなり、移植可能な年齢を 将来的に超過してしまうことになりかねません、60歳ぐらいまでの方で生体腎移植のドナー候補がむつかしい方は、気楽に、お早めにご連絡・受診いただき、ご相談下さい。  

現在、腎移植は70歳以上の方でも検査の結果が良ければ移植は可能です。 

(文責 能見)

腎移植Q&A

Q&A

もっと詳しく知りたい方へ
患者さん向けのサイト  http://medipress.jp/pedias/index

移植までの流れ

ドナーの方へ
  • ドナーの入院期間は?
    だいたい術後3〜5日で退院できます。
  • ドナーの人は術後どうなりますか?
    基本的には何も起こりませんが、長期的には生活習慣病の管理をきちんとすることが重要です。
    当院では、腎臓内科医が、移植前から移植後まで丁寧にフォローアップいたします。
  • ドナーの負担は?
    ドナーの検査入院と手術代は、レシピエントの保険で支払われます。
    そのためドナーの方の負担はわずかしかありません。
  • もっと詳しく知りたい方はこちらへ
    http://www.medi-net.or.jp/tcnet/dqa/q3.html(腎提供者について)

レシピエントの方へ
  • どのような方が移植を受けることができますか?
    年齢的には、元気であれば60才代でも大丈夫です。
    最近では70歳前半でも移植されておられる患者様もおられます。
    また透析期間は関係ありません。 お薦めできない方もなかにはおられますが、まずは一度当院へ相談して下さい。
    医療相談部:072-684-6338(直通) 
    担当者不在時は後ほどおかけ直しいたします。
  • 移植を受けると日常生活はどうかわりますか?
    移植後は状態が安定しますと、1ヶ月に1度くらいの通院になります。
    透析していた頃と比べ、自由な時間が増えます。体力的にも健康人と同じになり日常生活の制約が解消する方がほとんどです。
    仕事や趣味に費やす時間の余裕ができ、外出や海外旅行も可能になります。
    ただし、規則正しい服薬と生活が大切です。
  • 移植後も食事、水分、塩分制限は続くのですか?
    移植後は原則として食生活の制限はなくなります。
    特に透析患者さんでつらい水分制限がなくなるのは大きな恩恵といえます。
    高脂血症の方のカロリー制限、高血圧の方の塩分制限などが指示される場合があります。
  • 特有のかゆみは良くなるのですか?
    「かゆみ」は、なかなか改善されない透析患者さんの日常の大きな悩みだと思います。
    「かゆみ」は移植後、ほとんどが解消されます。
    睡眠不足も解消されてくるようです。
  • 皮膚の黒ずみは?
    長期透析の方特有の黒ずんだ皮膚は、移植直後より薄くなり、2、3ヶ月で消失してきます。
  • 移植後は子供を産めるのですか?
    移植腎の状態が安定してると、望み通りに子供を産む事も可能です。
    透析しながらより、遥かに安全に出産が可能です。
    ただし赤ちゃんに影響を与える免疫抑制薬もあります。変更や中断の必要な薬もあります。
    その際に、拒絶反応のリスクがありますので、担当医師と相談をしながらが原則です。
  • 腎移植を受けると身体障害者手帳は?
    免疫抑制剤を飲み続けなければ、移植された腎臓が働き続けることが、できませんので、障害者手帳は継続して使っていただけます。
  • 移植された腎臓がだめになった時はどうなるのでしょうか?
    移植された腎臓がなんらかの理由で機能が失われた場合、再び透析治療を受ける事となります。ですが、チャンスがあれば再び移植することも可能です。
  • もっとくわしく知りたい方は  
    http://www.medi-net.or.jp/tcnet/dqa/q4.html(移植後の生活について)    
    http://www.medi-net.or.jp/tcnet/dqa/q2.html(腎移植手術と治療について)
移植コーディネーター

医師と同等に移植チームの要の存在です。
移植の相談から様々な説明や手続きまで医師と共にサポートします。

患者さまが安心、納得して移植を受けられるようレシピエント・ドナー双方の意思の確認や精神的な支援も行います。

移植コーディネーター

腎移植外来

近い将来に生体腎移植を希望されているあなた! 私たちの移植相談外来にお越しください。 移植相談外来では、「移植を希望しているけど、不安がいっぱいで!!!」と、第一歩を踏み出せずにいる患者様に、透析・移植、それぞれの専門スタッフが優しく、きめ細やかにサポートし、あなたにとって未知の治療である移植に踏み切る不安を解消させます。
腎移植を受けるまで
  • 腎移植の対象者とは?
    心身ともに問題なければ、ほとんどの腎不全患者さんが対象です。まずはご相談下さい。血液型の相違はあまり大きな問題ではありません。
    詳しくは以下へ
    医療相談部:072-684-6338(直通) 
    担当者不在時は後ほどおかけ直しいたします。
  • 移植を希望したら?
    一度、当院におこし下さい。また、電話相談も可能です。
    移植の適応も含め、こちらのコーディネーターがまずお話をお伺いいたします。問題なければその後、あなたのライフスタイルに合わせ、受診計画を組んでいきます。  
    腎移植相談外来:月・火:午後、木曜:午前、金曜:午前(隔週)
  • 費用はかかりますか?
    基本的にかかりません。詳しくは、受診時にご相談下さい。
  • その他のQ&Aは、 
    腎臓移植を受けるまで(http://www.medi-net.or.jp/tcnet/dqa/q1.html)へ

 

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