専門外来紹介

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血液浄化センター

Blood Purification Center

当センターでは、特定機能病院および大学病院としての役割を認識し、血液透析療法のみならず、幅広い疾患を対象に多種の血液浄化療法を手がけています。臨床各科との情報交換を緊密に行ない、幅広いニーズに対応しております。また、教育機関として、透析・腎移植医療をはじめとした腎不全に関する情報や技術の提供を勉強会の実施などで院内及び地域のスタッフに実施しています。さらに、臨床工学技士養成校からの学生実習の受けいれにも協力しております。

ベッド数:血液透析12床 血漿交換3床
スタッフ:医師4名 看護師5名 臨床工学士4名
センター長; 東 治人   医 師; 能見勇人、 平野 一、 鍵谷真希

 

 

診療・業務内容
  1. 急性腎不全や末期腎不全に対する血液透析療法導入。(腹膜透析と血液透析併用療法を含む)
  2. 維持透析患者さまの検査・加療目的での転入院時の受け入れ。
  3. 急性血液浄化療法全般
    (敗血症性ショックに対するエンドトキシン吸着療法、持続透析濾過療法などICUとも連携して実施しています)
  4. 腎移植に伴う血漿交換、血液浄化療法全般
  5. 膠原病などの自己免疫性疾患・肝疾患などに対する血漿交換療法全般
    (単純血漿交換療法、二重膜濾過血漿交換療法、免疫吸着療法、腹水濃縮濾過還元療法、LDL吸着療法など)
    (対象疾患:急性肝不全、C型慢性肝炎、家族性高コレステロール血症、閉塞性動脈硬化症、重症筋無力症、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、血管炎症候群、悪性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス多発性硬化症、急性膵炎、類天疱瘡、巣状糸球体硬化症、薬物中毒、血液型不適合の同種間臓器移植、クリオグロブリン血症など)
  6. 潰瘍性大腸炎、関節リウマチに対する白血球除去療法
  7. 血液腫瘍などに対する幹細胞移植時の末梢血管細胞採取、骨髄液濃縮
  8. バルーン塞栓動脈内抗がん剤投与法(BOAI)による抗癌剤投与と血液透析を併用する大阪医大式膀胱温存療法“OMC-regimen”の実施。

 




本学における腹腔鏡を用いた腹膜かん流用カテーテル留置術

  1. 腹膜透析を行うには腹腔内にというスペースに透析液をいれ、4-8時間程度の間隔で、この透析液を入れ替える必要があります。このため、腹膜潅流用のカテーテルを腹部に入れる手術をしておく必要があります。
    カテーテル留置術1
  2. 腹膜透析を実施する期間、長い場合は10年近くにわたり使用することもありますので、傷めたりしないように大切に扱わなければなりません。
  3. 日々2-5回程度、透析液の出し入れを繰り返しますので、カテーテルの流通が悪くなると、透析液の交換ができなくなったり、 日々の透析液の交換に時間がかかるようになるため生活の質が大きく損なわれることになりかねません。
  4. このため、本学ではこのカテーテルを留置するときに、次のような工夫をしています。
    A.内視鏡でカテーテルの位置を、よく観察認しつつ留置します。
    (旧来は、手術中にレントゲン透視で位置を確認するだけでしたが、透視の確認のみでは、カテーテルの位置異常などの確率が高くなる傾向にあることが判明したため、現在は基本的に内視鏡で確認する方法をとっています)
    B.カテーテルの腹壁固定、内視鏡と特殊な器具を用いて、カテーテル腹壁に糸で固定します。
    (カテーテル位置異常の予防が目的です)
    C.内視鏡で腹腔内をあらかじめよく確認します。
    腹腔内には腸管のほかに大網と呼ばれる膜状の組織が存在しますが、大網はカテーテルに巻き付き通過障害やカテーテルの位置異常の原因になることがあります。これを大網巻絡(だいもうけんらく)と呼びます。
    大網の一部を切除しておくことで大網巻絡を予防することができます。
    大網切除は内視鏡を入れた傷を少し拡大するのみで可能ですので、内視鏡で確認し、大網が発達した方の場合、大網切除をカテーテルの留置に先立ち同じ手術の内に行うこととしています。
    (大網切除を行うか否かは内視鏡を入れた時の腹腔内で決めています)

    カテーテル留置術1

  5. このような工夫を行うことにより、腹膜透析の期間中のカテーテルの入れ替え術や位置異常による追加の手術の確率は、十分低くなるものと考えれます。

(腹膜透析を検討される方には詳しく説明いたしますので、担当医にお問い合わせください。)

 

 

 

 

 

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