研修医の皆さんへ
放射線腫瘍学教室 / 放射線診断学教室
先輩医師からのメッセージ

指導医からのメッセージ
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放射線診断学教室 専門教授
山本 和宏
みんなおいでよ
大阪医科薬科大学 放射線診断学教室へ! -
放射線診断学教室 講師
中井 豪平成17年入局
【写真】北米放射線学会(シカゴ)発表前の緊張感に満ちた中井 豪先生
豊富な研究テーマで
学位のテーマに事欠かない!【写真】北米放射線学会(シカゴ)発表前の緊張感に満ちた中井 豪先生
私は5年間産婦人科医として過した後に、放射線科に入局しました。 臨床科と放射線科診断医との大きな違いは、対応する相手が患者さんか医師かというところだと思っています。
婦人科医であれば婦人科疾患をもった患者さんの治療にあたるわけですが、放射線科医は様々な科の医師を相手に診断や治療方針について討論しなくてはなりません。また、診断医は画像診断によって適切な科の紹介、受診を促すことも日常茶飯事で画像を通して科と科をつなぐ重要な役割を果たしています。
入局したての頃は婦人科以外の疾患についての知識は皆無で、さらに画像に関する知識もほとんどありませんでしたが、放射線科に携わっていると中枢神経、肺、腹部、骨盤、骨軟部・・と様々な疾患の画像に触れる事ができ、それと同時にその疾患について興味をもち、知識を深める事ができます。3年目位になるとそれぞれの臨床科の先生との連携も徐々にとれるようになり、「あの時の診断はばっちり合っていたよ」と言われ、現在は、CTガイド下生検あるいは膿瘍ドレナージを担当し、「先生の治療のお陰で患者さんの病状が良くなったよ」と言われたりすると、とてもやりがいを感じます。今や入局15年目にもなり学位の指導にもあたりますが、画像診断には超音波、CT、MRI、RI、治療ではIVR、放射線治療とそれぞれに違った知識が要求され、研究テーマも豊富であるため、学位のテーマについても事欠きません。大学院に入り学位を目指した医局員は確実に学位を取得できています。
また放射線科医になって、日常生活での大きな変化は当直との縁がなくなったことでしょうか。婦人科時代は当直で収入を得ることが多かったですが、放射線科医になって大学勤務が終わってから他院に出向いて、数時間読影を行うことで収入を確保することができます。好きな時間を利用して読影を行うことは、充実したプライベート時間の確保、結婚してから仕事と家庭の両立にとってすごくメリットです。特に家庭を持つ女性にとっては働きやすい環境で、最近全国的に、放射線科医の女医が占める割合が増加している大きな要因となっています。
最後に、皆さん、分らない画像についての質問はもちろんのこと、入局に対する質問あるいは私のように転科を考えられている方もなにかお悩みがあればお気軽に放射線科を訪ねて来てください。
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放射線腫瘍学教室 助教
𠮷岡 裕人
放射線治療はがん治療の
選択肢を広げます!現在、放射線治療は、外科的治療、薬物療法とならんで、がん治療の三本柱のひとつとなっています。放射線治療の適応となるがんは多岐にわたり、また、その目的も、根治から緩和まで幅広くなっています。そのような状況のなか、放射線腫瘍医に期待される役割は年々大きくなっており、あらゆる種類の腫瘍について、幅広く精通することが求められています。
また、近年放射線治療の高精度化は大変めざましく、どんどん新しい技術、手法が開発されてきています。放射線治療の歴史のなかでしっかりと確立されてきた既存の治療法に加えて、次々とでてくる新たな手法を学び、また生み出すことにより、様々ながん患者さんに対して、より適切で安全ながん治療を提供することが可能となる、患者さんのがん治療の選択肢が広がる…これが私達放射線腫瘍医のやりがいです。
一方で、このように活躍の場が広がるなか、放射線腫瘍医の数はまだ十分とは言いがたい状況です。そのような事態をふまえ、当教室は、世界に通用する放射線腫瘍医を育成することを目標に掲げています。指導医は、若手医師ひとりひとりのニーズや状態に応じた指導を行うよう、心がけています。とはいえ、私達指導医も、誰ひとりとして同じではない多彩な患者さんや、どんどん進歩する治療法を前に、日々修練…まだまだ道半ばなのです。 みなさんには、私達のチームの一員となって、刻々進化する放射線治療の魅力を共有し、ともにがん治療の一角を支えて頂きたいと切に願っています。
専攻医からのメッセージ
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放射線腫瘍学教室 助教・准
松谷 裕貴
少しずつ成長する
自分を実感しています。私が放射線科に入局したのは、研修医の時に読影レポートが患者さんの予後を大きく変えた症例、放射線治療によって患者さんのQOLが大きく改善した症例に出会ったからです。
実際に入局してみて、まだまだ未熟で同じように臨床に貢献できているとは言い難いですが、注意喚起が必要な画像所見を主治医に直接電話したり、転移性骨腫瘍に対して放射線治療を行い疼痛緩和できたりと少しずつ成長する自分を実感しています。
指導してくださる先生は読影や治療計画など放射線科診療に関することはもちろん、医師としての心構え、キャリア形成、人生に関することなども含めて自分のことのように考えて熱く指導してくださります。放射線科はややもするとマニアックな印象を持たれがちです。しかし放射線科は診断科、治療科ともに全身ほぼ全ての臓器を扱います。
勉強しなければならないことは必然と多くなりますが、毎日新しい発見に出会いとても充実した医師生活を送ることができると思います。少しでも興味を持たれた方は是非一度、見学にきていただけたらと思います。
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放射線腫瘍学教室 助教・准
中田 美緒
見学や質問を
お待ちしております!平成25年に本学を卒業し平成27年に入局した、中田美緒と申します。現在は腫瘍科に所属しており、将来的には放射線治療に従事したいと思っています。今回入局を考えている方や学生さんにということで、当科についてご紹介させていただきます。
放射線治療は悪性腫瘍と一部の良性腫瘍を幅広く扱う分野であり、またがん治療の3本柱の一つと言われています。放射線治療は医師だけでやっているのではなく、看護師、技師の方々などと多職種でチームとなって治療をしています。治療の適応、治療計画、技術部門に対する知識に加えそれぞれの疾患に対する知識、診察のテクニック、画像診断の知識などが総合的に必要となりますし、他科や多職種間のコミュニケーションが大事となってきます。これらを習得することはたやすいことではなく、日々追求を積み重ねすることであると思っています。
私は研修医でローテートしたときに放射線診断、治療に魅力を感じ、また医局全体の雰囲気がよいと思い入局をきめました。
入局後は診断、治療の両方を研修させていただきました。放射線治療をするにあたって画像診断の知識は必須であり、診断部門の先生方には大変お世話になりました。当院では治療を目指す者であっても診断部門も勉強させてもらえるのがよいところだと思います。現在の日々はというと、治療業務がメインで、外来業務、治療計画、カンファレンスへの出席、研究などをしています。
追求すべきことは山ほどありますが少しずつ頑張っています。はずかしながら入局当初は放射線に対する漠然とした不安もあり、知識がない自分に自信をもてないままビクビクしていたこともありました。しかし経験していく中で、様々なことが少しずつですが自ずと身についていると思います。また、外来で患者さんを診察する中で患者さんから学ばせてもらうことも多いです。
個人的には仕事をしている中で患者さんの笑顔をみることが一番のやりがいだと感じます。もちろん治療がうまくいかないこともありますがそういった時はその人の人生に少しでも寄り添っていけたらと考えています。といっても一言では言えず迷うことも多いですし、失敗して落ち込むこともあります。まだまだ未熟者ですが、私自身は仕事が楽しいと感じますし、勉強を続けていきたいと思っています。どんな仕事を選ぶときも働く条件をまず思い浮かべますが、最終的にはやりがいが持てる仕事であれば続けていける気がしています。
内科や外科とは違いイメージがつかみにくいと思います。詳細に関してどのようなことでも質問していただけたらと思います。ぜひ、入局や見学をお待ちしております。
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放射線診断学教室 レジデント
佐藤 登朗
主治医と同様に
臨場感を持って画像を見ています。放射線診断科へようこそ!
みなさんは放射線診断科と聞いて、どのような診療科をイメージするでしょうか?もしかすると、患者さんも見ずにパソコンの前に座り、一日中読影レポートを書いている科というイメージを持っているかもしれません。ある一面では、そのイメージは正しいのかもしれません。しかしながら、IVRやCTガイド下生検のような手技も放射線診断科の範疇であり、そのような手技を行うときにはもちろん患者さんと直接接する機会があります。また、読影レポートを書くに当たっても患者さんの状態をイメージすることはとても大事なので、検査室に来られた患者さんを直接目で見たり、主治医に状態を確認することもあります。その意味では、主治医と同様に臨場感を持って画像を見ていると言えるのではないでしょうか。
そのようにして書いた自分のレポートが治療方針を決定するのに役立つというのは、大きなやりがいだと思います。この原稿は当直の合間に書いているのですが、先ほども画像について相談を受け、主治医も気づいていなかった所見を指摘し、治療方針の決定に貢献することができました。
長々と書きましたが、ちょっとでも興味を持っていただけたら、見学に来てください!頼りになる先輩、仲良しの同期、愉快な後輩たちで皆さんの疑問・質問にお答えしますし、おもてなしします(笑)
女性医師からのメッセージ
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放射線診断学教室 助教・准
北埜 玲美
ライフイベントに合わせて、
柔軟な働き方が可能放射線診断科は画像診断、IVR(Interventional Radiology)を通じて、様々な科と繋がり、患者様の診療に貢献できる科です。
女性医師としては、ライフイベントに合わせて、柔軟な働き方が可能な科でもあり、医局内でも子育てと両立させて働く女性医師も多いです。
放射線科ときくと被曝量が多いのでは?と心配される方も多いとは思いますが、私自身、妊娠期には徹底して被曝をさける勤務形態を考慮して頂き、安心して仕事を続ける事ができました。医局の特徴として、画像診断において様々な領域を専門とする先生達との垣根が低く、質問しやすい環境にある事や、日々のカンファレンスで疾患について学ぶ機会が多い事が、復帰後に大変励みになりました。
それぞれの女性医師が専門医取得や学位取得をはじめとした目標をもって、モチベーション高く仕事を続けられる魅力的な科、医局であります。少しでも興味のある方は、一度、雰囲気を感じにきて下さい。
「みんなおいでよ 大阪医科薬科大学 放射線診断学教室へ」
医学の入り口で何を選択するか、どの科に入るかは、各々のエゴにて決めるもの。しかし、その後が大事で、自分が選んだ医学を尊重できなければ、成長はなく、批判ばかりくちに出てしまうものです。
大事なのは
①どういう人に出会うか
②本当に直言してくれる人に出会えるか
③おこるのではなく、しかってくれる上司に会えるか
これによって医者としての人生がきまるよ。
大須賀教授をトップとした大阪医科薬科大学 放射線診断学教室では、 “墨に五彩あり” の様に研修医を含め、医局員ひとりとも補欠はいなく、全員がレギュラーであり、ひとりひとりの人格、才能を大事にした医局です。
また、教室のチームワークは、仲良しではなく、お互いいいところをもっている医局員に対してお互いがそれを認める努力、認めてもらう努力にて成り立っています。
だから、研修医もすぐに仲間になれます。
さあ、
①先輩言葉には請うて学ぶ謙虚な気持ちを持てる
②わからないことは恥をかくことを恐れず聞ける
③感謝の気持ちを常に持ち、笑顔を常に持てる
ようになれる視線を君たち研修医と同じ高さにもち、君たちの成長をこころから喜び、結果だけでなくその過程を大事し、“人を見て法を説け” の精神の大阪医科薬科大学 放射線診断学教室においでよ!
君の医学における才能と人生における人格を磨き、君の人生において“心が振幅する人” になろう!
そして君たちのgrand jeté(グラン- ジュテ)に我々の教室を選んでほしい。