FAQ
放射線腫瘍学教室 / 放射線診断学教室
大阪医科薬科大学 放射線腫瘍学/放射線診断学
後期研修よくある質問FAQ
- Q.1放射線科は将来的に有望でしょうか?
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高度医療機器・装置を駆使して、全身様々な病気の画像診断・IVRや放射線治療を最適に行うためには放射線科医は不可欠な存在です。放射線科の仕事は、医療の質や安全など病院機能の根幹にも深く関わっており、病院の中で非常に重要な役割を担っています。
また、常勤専門医の存在により、放射線治療専任加算や画像診断管理加算など病院経営にも大きく貢献しています。全国的に放射線科医は不足していますが、今こそ放射線科医が求められる時代になっています。 - Q.2放射線科の仕事は人工知能(AI)に奪われないでしょうか?
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数年前までそのように吹聴されていました。確かに、AIの進歩は目覚ましいものがありますが、放射線科医が行う仕事の全てに置き換わるものではありません。例えば、画像診断では、病変検出・サイズ計測・画像的特徴の抽出などの自動化、放射線治療では、照射範囲の設定や線量計算の自動化・高速化などをAIに任せることで、放射線科医は、より複雑で総合的な診断、治療適応判断、依頼医とのコミュニケーションや個々の患者への対応など専門的な業務に専念できます。これからは、まさに“Radiologists with AI”の時代です。
- Q.3女性医師にとって働きやすいですか?
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放射線科では女性医師の入局が増えています。放射線科は、比較的規則的な勤務で仕事や生活の予定も立てやすく、結婚・出産や育児に応じた勤務調整がしやすい科です。また、大阪医科薬科大学病院では女性医師支援センター(https://omc-smart.jp)によるキャリア・復職・ライフイベント支援など様々な制度が充実しています。
- Q.4放射線科の就業形態について教えて下さい。
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放射線診断専門医・放射線治療専門医を取得するまでは、日本専門医機構/日本医学放射線学会の専門研修プログラムに従って、大学病院や連携施設における研修主体の勤務となります。専門医取得後は、個々の志望や家庭の事情に応じて、以下のような多様な選択肢があります。また、若い間は、目指す専門分野に応じて国内施設への出向や海外留学なども推奨しています。
1 大学病院における臨床・研究・教育に従事しながら、後輩を育てる 2 市中の関連施設に勤務し、実地医療の場で活躍する 3 画像診断・PETセンターに勤務する 4 IVRや放射線治療の専門クリニックに勤務する 5 自宅や読影センターなどで遠隔診断を中心に従事する - Q.5大学病院での放射線科医の収入はいかがですか?
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大学病院では外勤(兼業)の給料を合わせると前期研修時の収入を上回ります。後期研修中の外勤は、専門医取得前ですので、健診・ドックや読影の研鑽を兼ねた内容が中心になります。専門医取得後は、それぞれの専門領域を活かして関連施設の応援が中心になります。大学病院で修得した読影力、IVRや放射線治療計画の技術をさらに磨く自己研鑽の機会ともいえます。
- Q.6他科から放射線科に変わることはできますか?
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他科での後期研修の途中に放射線科に転向することは可能です。もう一度、最初から放射線科の後期研修を始めるため、専門医の取得の時期は少し遅れますが、他科での経験が、放射線科医としての奥行きを深めるのにきっと役立ちます。
- Q.7MRIの原理など物理は苦手ですが、大丈夫でしょうか?
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読影にあたっては必ずしも難しい物理や数学を勉強する必要はありません。各検査の画像の成り立ちや治療機器に関する基礎知識を勉強すれば大丈夫です。
- Q.8放射線被曝は大丈夫でしょうか?
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CT・MRIなどの画像診断や放射線治療計画の業務では被曝をすることはありません。IVRや核医学検査におけるアイソトープの注射なども十分な遮蔽に注意すれば、自身の健康に影響を与えることはありません。女性でも安心して診療に携わることができます。