まず第一例目は、おそらく日本ではあまり報告がないと思われるTropical Eosinophiliaの一例。
Croftonの好酸球肺炎の分類は知ってる人は多いと思いますが、Crofton分類の4番目のこの病気を見たことがある人はあまりいないのでは?
・好酸球増多を伴う喘息症状でTropical Eosinophiliaが判明したインド出身の美術大学講師
次に挙げたいのは嚢胞性疾患です。肺の嚢胞性疾患といえば、肺気腫、ブラとなるでしょうが、ここで挙げるのは、リンパ脈管筋腫症(LAM)と好酸球性肉芽腫症(EG)です。
LAMのケースは小生が他院出向中に学会報告したもので学会形式になっています。
・ホルモン療法が無効で増悪したリンパ脈管筋腫症の45才女性の一剖検例
EGのケースは臨床経過は詳しくありませんが、CTが特徴的です。
・気胸とMDS(CMMoL)を合併した好酸球性肉芽腫症と思われる一例
次には、Gold lungとの鑑別に苦慮した、金製剤投与を契機に増悪した間質性肺炎の一例です。
・シオゾール投与を契機に間質性肺炎の悪化を来たし、後に血管炎を合併した悪性関節リウマチの一剖検例
そしてGold lungの典型例です。