学生・初期研修医の方へ

初期臨床研修プログラムの特徴

  1. 臨床医として必要な糖尿病代謝・内分泌疾患における基礎的知識・治療技術を学びます。
  2. 糖尿病の自己管理に関する指導法を学びます。
  3. 糖尿病治療を経験することにより、チーム医療の理解を深めていきます。
  4. 甲状腺疾患の診断と治療について、外来診療の補助をしながら習得します。
  5. 下垂体、副腎、副甲状腺、その他の内分泌疾患については、病棟受持医として指導医と相談しながら検査計画、治療計画などについて学びます。
  6. 症例のプレゼンテーションが的確に行え、内科医として必要な論理的な考え方を養い、カンファレンスにおいて十分に発言・討議ができることを目指します。

研修内容と到達目標

<12カ月コース>
  • 6ヶ月コースの内容に加えて、さらに担当患者数を増やして研修を行う。
  • 糖尿病代謝疾患および内分泌疾患においてより理解を深め、専門性を意識しながら、診断から検査立案、治療計画までを自発的にできることを目標とする。
  • 学会あるいは研究会にて症例報告を行い、論文としてまとめる。
<6カ月コース>
  • 2ヶ月コースの内容に加えて、さらに担当患者数を増やして学習する。
  • 1型糖尿病患者に対しては、CSII(インスリン皮下持続注入)の導入を経験し、カーボカウンティング法についても習得する。
  • 糖尿病急性合併症患者を受け持ち、診断・治療法を習得する。
  • 甲状腺超音波検査を見学あるいは指導医のもと施行し、甲状腺疾患の診断・治療法を習得する。
  • 入院患者の糖尿病教育コース、あるいは外来の糖尿病教室に講師として参加し、糖尿病患者指導について習得する。
  • 学会あるいは研究会において、症例報告を行う。
<2カ月コース>
  • 1型および2型糖尿病患者を受け持ち、個々の病態把握、合併症の評価法や血糖管理の方法を習得する。
  • 周術期の糖尿病患者を受け持ち、血糖管理の方法を習得する。
  • 糖尿病教室や教育コースに参加し、チーム医療の一員として医師の果たすべき役割を習得する。
  • 最低一例の内分泌疾患を受け持ち、内分泌負荷試験を立案・施行し、その評価方法を習得する。同時に適切な画像検査を立案・施行し画像診断法についても習得する。治療法については、外科的治療法も含め方針を立案する。
  • 研修終了時に担当患者を総括し、そのうち最も印象に残った一例について、学会発表形式と同様にまとめ、カンファレンスで発表する。
病棟での初期研修
病棟での初期研修
症例カンファレンス
症例カンファレンス

研修病院群

12カ月あるいは6ヶ月コースの地域医療研修では、次の研修病院群で研修を行う(1~2ヶ月)。
  1. 近隣の人工透析設備を有する施設において腎不全患者など、糖尿病慢性合併症の管理法を習得する。
  2. 新潟県佐渡市にある施設において糖尿病を含む慢性代謝性疾患の地域連携体制、在宅医療について理解を深め、地域医療チームの一員として日常診療にあたる。
ただし、希望によりどちらの施設においても研修を行うことも可能である(要期間調節)。

評価方法

大阪医科薬科大学病院卒後研修に基づく、研修シート、研修医評価表、指導医評価表により総合的な評価を行う。また、別に定めるチェックリストの多くの症例等を経験し、見聞することを望む。

週間スケジュール

月曜日 午前:病棟にて患者診察
午後:入院患者カンファレンス
火曜日 午前:病棟にて患者診察
午後:教授回診
水曜日 午前:病棟にて患者診察
午後:甲状腺エコー、カンファレンス、抄読会
木曜日 午前:病棟にて患者診察
午後:糖尿病教室(外来)、病棟業務
金曜日 午前:グループ回診、頸動脈エコー
午後:甲状腺エコー、研修医レクチャー
土曜日 午前:病棟にて患者診察
教授回診1

教授回診1

教授回診2

教授回診2

教授回診3

教授回診3

カンファレンス

カンファレンス

病棟

病棟

グループ回診

グループ回診

後期臨床研修プロラムの特徴

内分泌代謝学全般の知識と臨床能力および技術を修得することを目的とし、内分泌代謝領域のいかなる分野の診療においても習熟した内分泌専門医、糖尿病専門医の育成を目的としています。
糖尿病代謝・内分泌内科では、頻度の高い内分泌代謝疾患(2型糖尿病、1型糖尿病、甲状腺疾患など)を各分野の専門家の指導のもとに経験することができます。さらに、糖尿病代謝・内分泌内科専門外来において、専門診療の知識・技能と態度のあり方をも学べます。また、日常の臨床から得られる様々な問題点から発展した臨床研究を積極的に企画し、実践する能力を身につけることができる研修システムを構築しています。
また、日常の臨床から得られる様々な問題点から発展した臨床研究を積極的に企画し、実践する能力を身につけることができる研修システムを構築しています。具体的には、

  1. 学会報告や症例報告
  2. 臨床研究から論文作成
  3. 当科と連携を深めている内分泌代謝疾患研究における基礎リサーチへの参加

などがレジデント研修期間に可能です。

研修プログラム

<3年目~4年目における研修方法>

希望する専門医取得に必要な臨床経験や知識を身につけるために、基本的には、基幹施設である大阪医科薬科大学病院の入院あるいは外来患者の診療を通じて下記の研修を行う。

研修内容と到達目標

  • 内分泌代謝疾患全般にわたる入院患者を、病棟指導医のもと診療する。
  • 内分泌代謝疾患全般の病態を把握し、的確な診断・治療計画、症例の提示をする。
  • 甲状腺エコー、頚部血管エコー、その他の画像(頭部、腹部CT/MRI)の読影、内分泌負荷試験の手技と結果の検討など、内分泌代謝疾患に関する検査法を学ぶ。
  • インスリン治療を始めとするホルモン補充療法、及び内分泌代謝救急疾患などの治療法を学ぶ。
  • 糖尿病教室など患者教育マネージメント、地域における糖尿病診療マネージメントについて学ぶ。
  • 内科全般の総合的指導を行い、チームを組んで患者の診療にあたる。
  • 糖尿病代謝・内分泌内科一般の診断・治療・手技について研修医、1年目レジデントの指導を行う。
  • 各症例の問題点を的確に指摘し適切な治療法を指示できる。
  • 文献の検索法や英文論文の読み方、EBMの手法を学ぶ。
  • 経験した症例については症例報告し、論文にまとめる。
  • 臨床経験に基づいて研究テーマを決め、臨床データを収集・解析して学会や研究会で発表し、論文にまとめることを目標とする。
  • 研究会、学会での発表および論文作成にあたる。

プログラムに参加する医療機関等

大阪医科薬科大学附属病院 糖尿病代謝・内分泌内科


糖尿病教育コーススタッフが参加する勉強会

糖尿病教育コーススタッフが参加する勉強会

取得できる認定医・専門医

日本内科学会  認定医内科医
日本内科学会  総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
日本心身医学会 心身医学専門医
日本心身医学会・日本心療内科学会合同 心療内科専門医 など

参加学会等

日本内科学会 日本糖尿病学会
日本内分泌学会
日本甲状腺学会
日本糖尿病合併症学会
日本肥満学会
日本間脳下垂体腫瘍学会
日本超音波医学会
日本心身医学会
日本心療内科学会
1型糖尿病研究会 など

American Diabetes Association (ADA) - Scientific Sessions
European Association for the study of Diabetes (EASD)
ENDO - The Endocrine Society's Annual Meeting

施設認定

日本糖尿病学会認定 教育施設
日本内分泌学会認定 教育施設
日本甲状腺学会認定 教育施設
日本心身医学会認定 研修診療施設
日本心身医学会・日本心療内科学会合同認定 心療内科専門医研修施設

主なる関連病院

清恵会病院/市立ひらかた病院/市立伊丹病院/北摂総合病院/他

病院見学のご案内

当科見学をご希望の方は、こちら(臨床研修室 病院見学)よりお申し込みください。
‘(6)見学希望診療科’の欄に、‘糖尿病代謝・内分泌内科’と記載してください。

また、当科へ直接ご相談を希望される方は、下記メールアドレスにご連絡ください。
一週間以内に返信させていただきます。
endodm(at)ompu.ac.jp ※ (at) は @ に置き換えて下さい.

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