JPOS研究は女性の骨折、骨粗鬆症の予防をめざす疫学研究です。

JPOS研究事務局大阪医科薬科大学医学部
衛生学・公衆衛生学教室

女性の骨折、骨粗鬆症の予防をめざすJPOS研究

ようこそ、JPOS研究のホームページへ。

Japanese Population-based Osteoporosis (JPOS)研究は、日本人女性の骨折、骨粗鬆(しょう)症の予防をめざして1996年から実施されている疫学研究です。全国7カ所の調査地在住の15歳から79歳の女性から5歳毎に50人、合計4550人を無作為に選び出して調査に参加してもらった、日本人女性の特性をもっともよく表す調査となっています。すでに20年次追跡調査を完了し、これまでに多くの新知見を発表してきました。本ホームページではJPOS研究の内容をご紹介いたします。

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  • JPOS研究の背景

    日本は超高齢社会となり、高齢者に多い病気が増え続けています。骨粗鬆症もそのひとつです。骨粗鬆症は骨のキメが粗くなり、鬆(す)が入ったような状態になる病気で、ちょっとした衝撃で骨折してしまいます。高齢者の骨折は寝た切りにつながり、現在、要介護高齢者の10数%が骨粗鬆症によるもので、骨折、骨粗鬆症の予防はたいへん重要な課題となっています。しかし、1996年当時、日本人の骨の状態を詳細に調べた研究はなく、十分な科学的根拠に基づく予防対策は実施されていませんでした。
  • JPOS研究の目的

    ・骨粗鬆症の診断に必要な骨密度のカットオフ値を設定する
    ・骨粗鬆症の進展具合を評価するために必要な骨代謝マーカーの標準値を明らかにする
    ・骨粗鬆症の予防に必要な骨密度の変化に影響する要因を明らかにする
    ・骨折の発生状況を明らかにする
    ・骨折を防ぐために必要な対策を立案する
    等を目標に、JPOS研究は開始され、現在も継続されています。
  • 最新情報  

    2024年1月17日 研究参加者の皆様へのページを更新しました。【詳しくはこちら】

    2022年9月1日 50-54歳の時点で10年後に骨粗鬆症になる人を予測する骨密度の基準値を提案し、国際誌Menopauseに掲載されました。【詳しくはこちら】

    2022年4月1日 JPOS研究の主任研究者伊木雅之が近畿大学を定年退任しましたので、玉置淳子大阪医科薬科大学教授が主任研究者に就任しました。【詳しくはこちら】

    2022年4月1日 近畿大学で保存してきたJPOS研究参加者の血清やカルテ情報を大阪医科薬科大学に移管しました。【詳しくはこちら】

    2022年2月1日 近畿大学で保存してきたJPOS研究参加者の血清やカルテ情報を大阪医科薬科大学に移管することになりました。【詳しくはこちら】

    2021年5月27日 新しい骨評価指標が従来型の骨密度よりも骨折リスクをよく表すことを、国際誌 Osteoporosis International に報告しました。【詳しくはこちら】

    2020年10月9-11日 JPOS研究の主任研究者伊木雅之が学会長として第22回日本骨粗鬆症学会を開催します。学会はWeb上での開催です。覗いてみてください。  【詳しくはこちら】

    2020年9月 福島県西会津町で予定していた25年次追跡調査は、新型コロナウイルス感染症蔓延防止のため、来年に延期となりました。

    2020年7月 香川県さぬき市で予定していた25年次追跡調査は、新型コロナウイルス感染症蔓延防止のため、来年に延期となりました。

    2020年4月1日 日本学術振興会の科学研究費補助金が2件、採択されました。【詳しくはこちら】

    2020年3月16日 研究課題「JPOSコホート初回研究時の大腿骨近位部骨密度画像を用いた新規三次元構造指標の計算」の研究期間を延長しました。【詳しくはこちら】

    2020年3月16日 研究課題「JPOSコホート研究を用いた血清アディポネクチンの測定」の研究期間を延長しました。【詳しくはこちら】

    2020年3月16日 研究課題「JPOSコホート研究を用いたサルコペニア発生におけるアグリン分解産物の測定意義」の研究期間を延長しました。【詳しくはこちら】

    2019年12月12日 納豆の摂取が骨折リスクを低減することを報告した論文が国際誌 Journal of Nutritionに掲載されました。【詳しくはこちら】

    2019年12月11、12日 JPOS研究の主任研究者、伊木雅之がNHK「きょうの健康」に出演しました。  【詳しくはこちら】

    2019年12月11、12日 JPOS研究の主任研究者、伊木雅之がNHK「きょうの健康」に出演します。
          【詳しくはこちら】

    2019年11月5日 低骨密度の動脈硬化への影響を調べた論文が国際誌Maturitasに掲載されました。【詳しくはこちら】

    2019年10月14日 低骨密度の動脈硬化への影響を調べた論文が国際誌Maturitasに受理されました。

    2019年10月3日 握力と骨折の関係を調べた論文が国際誌Maturitasに掲載されました。

    2019年9月1日 「研究資金と利益相反」のページを追加しました。

    2019年9月1日 「研究組織」のページを追加しました。

    2019年8月2日 近畿大学医学部公衆衛生学教室が事務局を務めるもう一つの骨粗鬆症疫学研究、「藤原京スタディ男性骨粗鬆症研究(Fujiwara-kyo Osteoporosis Risk in Men (FORMEN) study)のホームページを完全リニューアルしました。ご覧ください。 【詳しくはこちら】

    2019年1月15日 JPOS研究の初回調査の腰椎骨密度検査のイメージデータから求めた海綿骨スコア(TBS)値を日本人標準値として報告しましたが、その値に誤りがあることが判明し、修正しました。共同研究をしていたMedImaps社内での計算の誤りによるものでしたが、今後二度とこのような誤りを犯さないよう努力いたします。 【詳しくはこちら】

    2019年1月15日 JPOS研究の20年間の追跡によって、骨密度が低いと、脈波伝達速度(baPWV)で評価した動脈硬化が進展しやすいことを見いだしました。骨粗鬆症と動脈硬化性疾患の発赤機序のどこかで共通する部分があるかもしれません。 【詳しくはこちら】

    2018年10月15日 スペインGalgo Medical社との協同研究を開始しました。保存されている初回調査時の大腿骨近位部骨密度画像から三次元構造強度指標を計算し、その後の骨折予測に役立つかどうか等を検討します。 【詳しくはこちら

    2018年2月21日 JPOS研究で、海綿骨スコア(TBS)が骨折リスク評価システムFRAXの性能を改善することがわかり、国際雑誌 Journal of Bone and Mineral Metabolismに掲載されました。 【詳しくはこちら】

    2018年2月20日 徳島大学病院糖尿病対策センターとの共同研究を開始しました。同センターでJPOS研究の保存血清中のアディポネクチン濃度を測定し、それでメタボリック症候群の発症を予測できるかどうかを検討します。詳しくはこちら】

    2017年12月27日 JPOS研究で、筋力と筋量の骨密度への影響を検討したところ、強い筋力は筋量を調整しても高い骨密度と関連することがわかり、国際雑誌 Journal of Bone and Mineral Metabolismに掲載されました。 【詳しくはこちら】

    2017年12月13日 JPOS研究の主任研究者の近畿大学医学部公衆衛生学伊木雅之教授がNHKあさイチで、ビタミンD不足の現状とその影響について解説しました。 【詳しくはこちら】

    2017年11月7日 JPOS研究の保存血清を使った新たな研究「JPOSコホート研究を用いたサルコペニア発生におけるアグリン分解産物の測定意義」が始まりました。アグリンは神経筋シナプスの状態を反映するマーカーで、筋肉の減少を特徴とし、寝た切りの原因となるサルコペニアの早期発見につながると期待されます。 【詳しくはこちら】

    2017年10月21日 JPOS研究の主任研究者の近畿大学医学部公衆衛生学伊木雅之教授が第17回日本骨粗鬆症学会学術振興賞を受賞しました。JPOS研究を初めとする長期にわたる骨折、骨粗鬆症に関する疫学研究が評価されました。 【詳しくはこちら】

    2017年8月26日 公衆衛生学教室助教立木隆広が、JPOS研究の一部として行われた「日常的牛乳摂取と身体活動は筋量の増加と筋機能の向上に役立つかー大規模無作為標本コホート研究ー」で、平成28年度牛乳乳製品健康科学会議学術研究優秀賞を受賞しました。 【詳しくはこちら】

    2017年3月1日 JPOS研究で、ビタミンD不足がその後15年間の骨折リスクを上げることがわかり、国際雑誌Osteoporosis Internationalに掲載されました。 【詳しくはこちら】 2017年3月1日

    2016年6月9日 JPOS研究の研究論文、「Trabecular Bone Score (TBS) Predicts Vertebral Fractures in Japanese Women Over 10 Years Independently of Bone Density and Prevalent Vertebral Deformity: The Japanese Population-Based Osteoporosis (JPOS) Cohort Study」が、アメリカ骨代謝学会誌(Journal of Bone Mineral Research)に掲載された骨粗鬆症関係の論文で、最も引用されたトップ10論文に入りました。 【詳しくはこちら】

    2015年9月18日 JPOS研究の主任研究者で近畿大学医学部公衆衛生学教授の伊木雅之が第10回日本骨粗鬆症学会森井賞を受賞しました。 【詳しくはこちら】

    2014年8月23日 骨折の起こりやすさを評価する新たな骨の検査 Trabecular Bone Score (TBS)の日本人女性における標準値を明らかにした論文が、国際雑誌Osteoporosis Internationalに掲載されました。 【詳しくはこちら】

    2014年5月30日 JPOS研究の内容が国際疫学会の学会誌 International Journal of Epidemiology に掲載されました。【詳しくはこちら】

    2014年1月20日 骨の微細構造を評価する新たな骨の検査 Trabecular Bone Score (TBS)が日本人女性において骨折予測に役立つことを初めて明らかにしした論文がアメリカの骨代謝学会誌Journal of Bone and Mineral Researchに掲載されました。【詳しくはこちら】

    2013年12月12日 骨折の起こりやすさを評価する新たな骨の検査 Trabecular Bone Score (TBS)の日本人女性における標準値を明らかにしました。

    2013年10月11日 骨の微細構造を評価する新たな骨の検査 Trabecular Bone Score (TBS)が日本人女性において骨折予測に役立つことを初めて明らかにしました。

    2014年3月4日 JPOS研究のホームページをリニューアルしました。
  • JPOS研究班組織

    研究班のメンバーと事務局のご紹介です。 【研究班組織】

The JPOS Study事務局JPOS研究

〒569-8686
高槻市大学町2-7
大阪医科薬科大学医学部衛生学・公衆衛生学
TEL 0726-83-1221 内線2651
メール hyg_ph@ompu.ac.jp


最終更新日 2022年9月1日