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今日さまざまな泌尿器外科手術手技において、従来の開胸または開腹手術から内視鏡下での低侵襲手術へと変換されつつあります。内視鏡下による低侵襲手術の利点は、より早い術後の回復および経口摂取、より短い入院期間、術後疼痛の軽減、美容上の美しさ、そして医療費用の削減などが挙げられます。手術支援ロボットはストレスの少ない、より複雑で細やかな手術手技を可能としており、また3次元による正確な画像情報を取得できるため、より安全かつ侵襲の少ない手術が可能となります。
ロボット支援手術は、今までの内視鏡下手術の利点をさらに向上させうる、次世代の医療改革の一端を担った分野です。腎腫瘍に対するこの手術支援ロボット、ダヴィンチを用いたロボット支援腎部分切除術は、3D画像による良好な視認性と自由な操作性により腹腔鏡下腎部分切除術と比較し、より安全で確実な手術が可能になると考えられます。
2016年度の診療報酬改定において,ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術が保険適用となりました。内視鏡下腎部分切除術は,全摘出術と比べ低侵襲で安全性が高く,合併症を軽減するなどのメリットがあります。
米国では2011年に,ロボット支援による内視鏡下腎部分切除術が開腹手術とほぼ同じ件数になり,2012年には上回っている状況です。一方,わが国でも内視鏡下腎部分切除術の件数が増えており,2009年には腎悪性腫瘍の手術件数1万1845件のうち2481件(21%)であった一方で,2012年には1万3482件のうち4247件(32%)となっています。さらに,2014年9月からロボット支援内視鏡下腎部分切除術が先進医療に認められ,2015年には382例が施行されるに至っています。当施設でもすでに数十例の経験を有しています。
ロボットを使用することで腎腫瘍の手術は新たなステージへ進みます