再構成像: 既存構造は気管支は等大3分岐型、血管系は中心静脈型で、上行動脈A2bは同定できなかった(術中には確認)。V2tが比較的発達している?。(伸展乾燥標本のため血管の追跡が困難) V1lがその起始部から3cm程度のところで腫瘍の中心部にはいり、途絶する。 気管支ではB1bii末梢枝がやや前方から腫瘍に向かって集束しながら入り、これに随伴する動脈系も入る。またB3aiも末梢で大きく回り込んで集束し、腫瘍内に入る。B1aではその末梢枝iiβが引き込まれるようにして腫瘍内に入り、その下方でV2biiが入る。従って、本腫瘍はS1b、S1b、S3a、S2bと右上葉のほとんどの区域を巻き込んでいるが、原発巣はS1b末梢からV1l末梢にかけてのあたりと考えられる。