( Back / Up / Next)

肺リンパ脈管筋腫症に対するホルモン療法

Eliasson,1989

有効例数/症例数

谷本、1992

有効例数/症例数

北市、1994

有効+不変/症例数

手術
5/7
9/19
0+1/2
手術と薬物
3/5
7/7
2+2/17
薬物
5/11
8/10
0+6/21
合計(有効率)
13/33(39.3%)
24/36(66.7%)
11/40(27.5%)

手術:両側卵巣摘出術、薬物:プロゲステロン、抗エストロゲン剤、GnRH


 1980年McCartyらは肺組織中にプロゲステロン受容体を見出し、Medoroxypregesteron acetateの投与により自覚症状の改善をみた例を報告しています。  こののちLAMに対してホルモン療法が行われてきました。  過去の報告例をまとめたEliasson,谷本らの報告ではそれぞれ39%、67%で有効でしたが、  各施設の症例を持ちよった93年の京都会議では40例中11例28%で不変以上の効果が得られるにすぎないとされた。  評価方法が一定でないので単純な比較には無理があるものの、発表されていない症例には無効例も多いものと思われました。  ただホルモン療法の効果が期待できるのは非可逆的変化が起こる前の早期の段階で発見し治療することが必要と思われ、本症の様に気腫性病変が広範に起こってからでは困難であると思われました。


( 胸部XP / 胸部CT / 経過表 / マクロ / ルーペ像 / 組織像 / ホルモン療法 / まとめ )