入局を希望される方へ

入局を希望される方へ

大阪医科薬科大学皮膚科学教室は、平成21年4月より色素性乾皮症をはじめとする遺伝性光線過敏症の権威である森脇真一教授が就任し新たなスタートを切りました。教授就任後、数々の新たな試みがなされていますが、大きな変化としては、皮膚外科、集学的皮膚がん治療を含む診療体制の充実、教育・研究体制の整備などが挙げられます。


教室の見学について

大阪医科薬科大学皮膚科は、皮膚科医を志す方、一生懸命皮膚科を学びたいという人に常に開かれています。入局に関して、出身校、年齢、性別等による差はありません。初期研修を終えられたばかりの方だけでなく、中途入局も大歓迎です。

当教室では随時、見学を受け付けています。下記に遠慮なくご相談下さい。

見学希望の方はタイトルに「見学希望」、下記1)~6)を記載しメールをお願いします。
1)御氏名
2)出身大学
3)現在勤務中の病院、診療科
4)所属の医局
5)連絡先(メールアドレスと電話番号)
6)都合のつく日程(金曜日で複数挙げて下さい。金曜日が不可の場合はご相談下さい。)
※入局に関する事務以外はお答えすることはできません。ご了承下さいますようお願い申し上げます。

医局長 金田一真 
メールアドレス kazuma.kaneda@ompu.ac.jp
医局 Tel 072-683-1221 (内線) 2335



大阪医科薬科大学医学部皮膚科研修プログラム

はじめに

皮膚科新専門医制度では、研修期間は初期臨床研修終了後、研修プログラムに登録してから5年間となり、初期臨床研修期間は専門医研修機関には含まれません。 新専門医制度の詳細については日本皮膚科学会のホームページをご覧ください。
>>>日本皮膚科学会のホームページ

後期研修プログラムの特徴

皮膚科専門医取得のための正式な研修期間がスタートしました。皮膚科医として多くの皮膚疾患患者と接し、「皮疹を診る眼」を養い、専門性の高い検査法や治療法の技術を習得していきます。さらに、外来、入院で経験した患者に対し、単なる皮膚科診療のみならず、各症例を深く正しく理解し、興味深い症例に対しては学会発表や論文作成を行うことによって、その情報を世界に発信できるよう指導していきます。 本プログラムにおいて、後期研修医(レジデント)は上級医の指導のもと、外来、入院を問わず各分野の多くの皮膚疾患を経験し、疾患病態の理解を深め、自ら検査、診断、治療にあたります。さらに専門外来の現場に入り、専門医療の知識、技能、態度のあり方を学びます。この間、皮膚科専門医試験を受験する資格を得るために必須の受け持ち症例、手術症例の蓄積を行い、同時に専門医取得に必要な学会発表や論文作成の能力も身につけていきます。後期研修期間終了後は大学院に進学して、皮膚科専門医取得と並行して、学位取得を目指すことも可能です。

研修内容と到達目標

①各種皮膚科検査・治療(各種アレルギー検査、光線照射試験、ダーモスコピー検査、皮膚生検、皮膚科的処置、光線療法、巻き爪矯正、レーザー照射、皮膚外科的手技、悪性腫瘍に対する化学療法など)を習得し、実施できる。

②指導医のもとで一般皮膚科外来を担当できる。

③生検・手術標本の病理学的所見を正しく説明できる。

④ダーモスコピー検査の所見を的確に説明できる。

⑤アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬をはじめとする慢性難治性皮膚疾患患者に対する適切な検査、治療および生活指導ができる。

⑥文献検索の仕方や英語論文の熟読法を学び、経験症例を学会にて発表し、論文化できる能力を身につける。

皮膚科新専門医制度について

2018年度から大阪医科薬科大学附属病院皮膚科を研修基幹施設として、淀川キリスト教病院皮膚科、高槻赤十字病院皮膚科、市立ひらかた病院皮膚科、北摂総合病院皮膚科を研修連携施設として、また、第一東和会病院、恒昭会藍野病院を研修準備連携施設として加えた研修施設群を統括する研修プログラムがスタートしました。2019年度からは新たに、兵庫県立尼崎総合医療センター皮膚科も研修連携施設に加わりました。本プログラムでは、各研修期間の特徴を生かした複数の研修コースを設定しており、皮膚科領域の一般的な知識から総合的な知識、専門的な知識、技能(皮膚外科、美容皮膚科を含む)に至るまで幅広く習得できます。研修基幹施設では主として皮膚科医としての基本姿勢、重症、緊急、悪性皮膚疾患への対応を学びます。大学院生として学位取得と並行した研修も可能です。研修連携施設では、急性期皮膚疾患、慢性皮膚疾患、common skin diseaseに適切に対応できる総合的な診療能力を培います。研修準連携施設では一般皮膚科と並行して美容皮膚科、地域医療、老人医療を学びます。 この専門研修プログラムで研修することにより、皮膚科専門医として信頼され安全で 標準的な医療を国民に提供できる充分な知識と技術を獲得することができます。本プログラムにおける皮膚科専門医取得のための5年の間に、皮膚科の中で特に興味ある分野(皮膚外科、皮膚アレルギー、光皮膚科、皮膚病理、美容皮膚科など)が見つかれば、将来の専門分野としてさらに深く修練を積めるような指導体制も整えています。

プログラムに参加する医療機関など

(研修期間施設)大阪医科薬科大学附属病院皮膚科
(研修連携施設)淀川キリスト教病院皮膚科、高槻赤十字病院皮膚科、市立ひらかた病院皮膚科、
北摂総合病院皮膚科、兵庫県立尼崎総合医療センター皮膚科、
(研修準備連携施設)第一東和会病院、恒昭会藍野病院

取得できる認定医・専門医

日本専門医機構認定皮膚科専門医

研修体制

研修プログラム統括責任者(指導医):森脇真一(診療科長)
専門領域:光線過敏症、遺伝性皮膚疾患、光線療法

指導医:福永 淳
専門領域:皮膚アレルギー(蕁麻疹、アトピー性皮膚炎)、血管性浮腫、発汗学、光免疫学、自己免疫疾患

指導医:大塚俊宏
専門領域:レーザー医療、皮膚悪性腫瘍

指導医:金田一真
専門領域:乾癬 爪疾患

施設特徴
専門外来として、腫瘍外来、乾癬外来、遺伝光線外来、爪外来、シミしわ外来を設けており豊富な経験を積むことが可能です。また、年間手術件数は皮膚生検を含め600件以上おこなっています。研究の面では、いくつかのグループを作り、指導医との連携を強め、多様な臨床・基礎研究結果を創出しています。

施設特徴
大阪北部北摂地域の皮膚がん治療のセンターとなっており、外来手術を除いた年間手術件数は、150件を超えます。また、研修準連携施設はすべて主研究施設と近隣にあり、適宜、症例写真などを主研修施設で実施のカンファレンスに持参し、あるいはカンファレンス以外の勤務時間外にいつでも指導医からの直接の指導を受けることが可能となっています。


大阪医科薬科大学病院での研修方法

1) 大阪医科薬科大学医学部皮膚科
外来
診察医に陪席し、外来診察、各種検査、外来手術などを経験します。
病棟
病棟医長のもと数チームの診療チームを構成し、専攻医は指導医のもと担当患者の診察、検査、外用療法、手術手技を習得します。毎週水曜日午後の病棟カンファレンスにて患者情報の共有や次週の手術症例の検討を行います。毎週の病棟回診で受け持ち患者のプレゼンテーションを行い、評価を受けます。毎週の病理カンファレンスで症例発表を行い、評価を受けます。
その他
抄読会では1回/週 英文論文を紹介します。皮膚科学会主催の必須の講習会を受講し、年に2回以上筆頭演者として学会発表を行います。また、皮膚科関連の学会、学術講演会、セミナーに積極的に参加していただきます。病院が実施する医療安全・感染に関する講習会に定期的に参加します。年に2編以上筆頭著者で論文を作成することを目標とします。


研修の週間予定表

午前 外来診療
午後 検査、外来手術、病棟業務
午前 外来診療、手術
午後 検査、手術、病棟業務
午前 外来診療、専門外来
午後 褥瘡回診、検査、手術、病棟業務
午前 外来診療、専門外来(乾癬)
午後 専門外来(光線、爪、レーザー、しみ・あざ)、検査、外来手術、病棟業務
午前 外来診療
午後 教授回診、臨床・病理カンファレンス、医局会、病棟業務、抄読会、メイクアップ外来(不定期)
午前 外来診療、病棟業務

研修プログラム 問い合わせ先

大阪医科薬科大学医学部附属病院皮膚科
医局長 金田一真
TEL:072-683-1221(皮膚科医局:内線2355)
FAX:072-684-6555(皮膚科医局)
メールアドレス kazuma.kaneda@ompu.ac.jp



大阪医科薬科大学医学部附属病院皮膚科
専門研修プログラム統括責任者
森脇 真一



先輩の声~入局を希望されるみなさんへ


はじめまして、金田一真(かねだ かずま)と申します。

私は、大阪府生まれ、大阪明星高校出身で、埼玉医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院(現:大阪医科薬科大学附属病院)で初期研修医として勤務させていただいた後、平成25年4月に当院皮膚科学教室に入局しました。自分の目で直接見て診察、治療ができる点が皮膚科に興味を持った最大のきっかけです。


当科は、指導体制はしっかりしています。指導医が外来診療や病棟管理のほか、外来手術や病理組織診断の教育を熱心に行っており、医局員は早期から外来主治医や手術の執刀医・助手を経験することができます。その他、病棟回診や病理検討会・褥瘡回診などがあり、みなが日々努力し切磋琢磨しています。
当科には他科からの転科されて来られる先生方もいらっしゃり、色々な経歴の先生が入局されてきています。
私は他大学出身ですが、アットホームな雰囲気の中でとても充実した毎日を過ごさせていただき、森脇教授をはじめ指導医の先生には、丁寧に細かなところまで指導していただきました。毎日やりがいを感じながら仕事をさせていただいており、大阪医科薬科大学皮膚科に入局して本当に良かったと感じています。


皮膚科疾患には珍しい疾患や治りにくい疾患も存在し、診断や治療に時間がかかることもありますが、皮膚科医としての基礎を築くべく日々精進していこうと思っています。皮膚科に興味のある方は、一度、当科に見学に来ていただければと思います。



2023年度 専攻医採用募集を終了しました。

※専攻医採用募集を終了しました。
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