大阪医科薬科大学内科学IV教室

研修医・レジデント募集

 内科学Ⅳは脳神経内科とリウマチ膠原病内科の2つの診療科から構成されています。両科に特徴的な共通点として、高度な専門性を必要とする点が挙げられます。両科とも、common diseaseはもちろんのこと、希少な疾患まで診療する必要があります。さらに、同じ疾患でも症例により多彩な症状・所見を呈し、その患者に応じた治療を行う必要があります。一方で、1つの症状・所見から多数の病態・鑑別疾患を考えなければいけません。疾患に関しての表面的な知識や経験だけではなく、その奥のより普遍的な知見まで習得し、体系的かつ論理的に考えていく必要があります。 一見すると難しそうに見えますが、とても”やりがい”のある領域です。目標を設定し、そこに向かって修練する過程で、医師として成長できる余地は広大です。高い専門性を獲得することになり、それは日常診療にも直接影響するため、診療方針ひいては患者の予後やQOLにも歴然たる差が表れます。あなたの才能・情熱をぶつけるに足る分野です。

 適切な環境でなければ高い専門性を習得することは困難な領域です。適切な指導のもと多彩な症例を診察する、多様な治療法を経験することが重要です。さらに、ある程度の余裕も必要だと思います。日々の仕事に追われ場当たり的な診療をしていては、知識を深化させることや研究につなげることは困難です。これらの環境はなかなか得難く、かつ個人の才能・努力では如何ともし難いものと思います。

 大阪医科薬科大学内科学Ⅳは非常に恵まれた環境が整っています。手厚く高度な指導のもと、大学病院ならではの症例や検査・治療法まで経験することができます。もちろん暇とはいえませんが、適度な余裕はあり、より深い検討や研究にあてることができます。あなたを希少で優れた医師にする準備は万全です。是非、私たちと一緒に内科学Ⅳで研修してみませんか。

 

脳神経内科レジデント募集

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リウマチ膠原病内科レジデント募集

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レジデントインタビュー①

後期研修について:温かい先輩に囲まれ、膠原病内科医としての成長を実感できます

 リウマチ膠原病内科での後期研修についてお話したいと思います。

 私は他学出身ですが、学生時代の見学で当科への入局を希望しました。膠原病は他の内科に比し症例数が少ない分野であり、専門医を目指すにあたり1.多数の症例経験を積めること 2.多数の幅広い年代の指導スタッフが在籍していること、を重視しました。今でも良い選択ができたと思っています。入局後、3年目は大学で当科や内科他分野をローテートします。膠原病は全身疾患であり、呼吸器・循環器・代謝内分泌疾患など広い知識が必要です。また一般内科医としての基礎も作ることができました。4年目は市民病院に出向して、入院主治医や外来で一般的な内科診療を経験しました。5年目で大学へ戻り、膠原病内科の主治医としてデビューして研鑽を積んでいきます。

 当科では、関節リウマチ、SLE、皮膚筋炎・間質性肺炎、血管炎症候群、成人発症still病、Bechet病など、多彩な入院症例(常時40床ほど)に触れることができます。屋根瓦方式のグループ診療体制をとっており、安心して経験を積んでいくことができます。学年が近く、身近な目標となる先輩にも恵まれました。勉強すべきことは多いですが、自分の大きな成長を感じられました。後期研修と並行して、希望者は大学院にも進学できます。基礎・臨床研究共に充実しており、内科学Ⅳ教室として脳神経内科と垣根を越えての研究も行っています。また多彩な専門外来(SLE外来・リウマチ外来・肺疾患外来・母性外来など)でさらに専門的な診療を行うこともできます。私は現在母性外来という膠原病の妊婦さんを診る外来に所属し、大学院生として関節リウマチ合併妊娠について臨床研究を行っています。膠原病の女性の人生に寄り添っていく仕事、日々進歩していく膠原病診療の最前線というやりがいを感じる毎日です。

 毎年のように新入局者を迎え、若手医師が多くカンファレンスは活気に溢れています。皆で鑑別を考えるのも楽しい時間です。少しでも興味のある方は、いつでも見学をお待ちしております。私たちと一緒に勉強していきたいと思って頂ければ嬉しいです。

中村 英里

レジデントインタビュー②

脳神経内科での後期研修について

 私は大阪医科大学(現:大阪医科薬科大学)出身で、母校の研修を経て大阪医科大学(現:大阪医科薬科大学)脳神経内科に入局しました。大阪医科薬科大学脳神経内科は近年、毎年新入局者を迎えており若手が多く活気に満ちています。女性医師も増えています。上級医の先生方も優しく丁寧に指導してくださる先生ばかりで、何事も相談しやすい環境にあります。大学病院の特徴ですが、入院症例もCommon diseaseから稀な疾患まで多彩であり、豊富な臨床経験を積むことができます。入局後ですが、上級医の先生に要所で指導を仰いだ上で、自分が主体となって検査・治療方針を立てることができます。さらに、大学病院や外勤先の病院では比較的早い段階から専門外来を任せてもらえます。また、隔週で抄読会とともに日々の症例を深く掘り下げる症例検討会を行っています。これらより、脳神経内科医としての成長を日々実感でき、入局して本当に良かったと思っています。

 入局後の最初の1-2年は脳神経内科と内科他分野で研鑽を積みます。その後の1-2年は市中病院に出向し、それから大学病院に主治医として戻るかたちとなっています。出向先の病院では一般的な内科診療を経験する一方、脳神経内科症例も多く担当します。他科の先生から脳神経内科関連で相談されることも多く、脳神経内科のニーズの高さを実感しました。 後期研修と並行し希望すれば大学院に進学できます。臨床研究はパーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの脳神経内科疾患はもちろん、内科学Ⅳ教室の特性を活かして膠原病内科ともコラボレーションした臨床研究も行っています。基礎研究に関してですが、荒若教授着任にあたり新たに研究室を立ち上げ、今後ますますの発展が見込まれます。私もパーキンソン病に関する基礎研究を行う予定であり、当教室の研究を盛り上げていきたいと考えています。

 脳神経内科は現状では治療困難な疾患が多く難しいイメージがあるかもしれませんが、そのぶん発展の余地が非常に大きい分野です。また、高齢化に伴い変性疾患を中心に脳神経内科の患者数は確実に増えており、社会的な重要性は増々大きくなっています。当科としては一人でも多く入局して頂き、一緒に勉強することで脳神経内科の面白さ・奥深さを共有したいと考えています。興味のある方は気軽に見学に来て頂きたいと思います。

中村 善胤