FFRCT(非侵襲的な冠動脈の血流検査)

大阪医科薬科大学病院では、新しい心臓の検査であるFFRCTを導入しました。
冠動脈が狭くなって心臓の筋肉に十分な血液を供給できなくなる狭心症という病気が疑われる患者さんに冠動脈CT検査を行うことがあります。

FFRCT冠動脈CT検査で冠動脈に狭くなった部分(狭窄)が見つかった場合、その狭窄が“症状の原因となっているのか?” “心臓の働きにどの程度影響を与えているのか?” を判断する必要があります。中等度狭窄(ボーダーライン)の場合や、狭窄が複数ある場合には、冠動脈CT検査の結果だけで判断することは難しく、従来は、心臓核医学検査や心臓カテーテル検査を行っていました。

FFRCTでは、冠動脈CT検査のデータをもとに最新のコンピュータ技術で解析を行い、冠血流予備能(FFR)を数値と色で示すことで、冠動脈狭窄による血流の低下がどの程度であるかを判定します。このような情報は、これまでは心臓カテーテル検査でしか得られなかったものです。

この画期的なFFRCTを実施するには施設基準が設けられており、この基準を満たしている施設のみが検査を行うことが可能です。現段階(2020年8月)では全国でも数少ない施設でのみ導入されています。

 

FAQ - よくあるご質問

Q:FFRCTの良い点はなんですか?
A:すでに撮影された冠動脈CT検査のデータを用いて解析を行うため、身体的な負担の追加がありません。

Q:FFRCTで注意する点はありますか?
A:FFRCTには冠動脈CT検査費用とは別に費用がかかります。

 

 

 

 

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