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再構成像

既存構造  肺動脈は左肺動脈幹からAl、A2、A3、A4+5が独立してでる形  肺静脈はsemi-sentral v.型でいわゆる中心静脈(Central V.)はみられない  また軽度の小葉中心性の肺胞の破壊と炭分枕着を認める 腫瘍  大きさ:4 X 4 X 4.5 cm  部位S1+2a、一部にS3cに浸潤か?  B1+2aがi.iiのそれぞれαで腫瘍内に入っており、βは腫瘍の後方及ぴ内側を  圧排されながら上行する。随伴する肺動脈も同様である。  その前方、S3cと境界を形成するVlaは末梢枝が腫瘍内に入り、この部には血  管内へのポリープ状の浸潤が生じている。  腫瘍は胸膜面には露出しておらず、またB1+2b、B3cの気管支を集束させるこ  ともない。つまり既存構造の集束は乏しい。  腫瘍最大割面では、炭分の沈着は乏しく、腫瘍の表層を残して内部は大半が壌  死性の変化を来している。  肺門リンパ節の腫大は認めない。  以上から、本踵瘍は高分化型の腺癌とは考えられず、大細胞癌を始めとする低  分化型の肺癌を疑う.リンバ節腫大が軽いことから大細胞癌や低分化型腺癌を疑  いたい。



( 胸部正面 / CT肺野 / 乾燥伸展標本 / 軟線撮影 / 再構成像 / 最終診断 )