同じ目標を持つ仲間と 一緒に成長できた6年間でした。
薬学部 第6学年姜 美羽 さん
- 大阪医科薬科大学を選ばれた理由を
教えてください。 - 一番の決め手となったのは、私が入学予定の年から大阪医科大学との統合が決まったことです。大学在学中からチーム医療を意識した、より実践的な授業を受けられる環境に魅力を感じました。また、薬剤師国家試験のストレート合格率の高さや、オープンキャンパスへ行った際のキャンパスの雰囲気、地元の鳥取県の大学に薬学部がなく、一人暮らしをすることが決まっていたので、立地条件なども含めて本学を選びました。

- 卒業研究ではどのようなテーマに
ついて
研究しましたか? -
社会薬学・薬局管理学研究室に所属しています。薬剤師になった時に現場で応用できる実践的な研究がしたいと考え、この研究室を選びました。将来、専門薬剤師の資格を取得したいと考えており、需要がありながらも専門薬剤師が不足している精神科領域に焦点を当て、薬剤師がうつ病患者さんにどう関わっていくべきなのか、コンコーダンス※に基づく対話スキルをテーマに研究を行いました。
※患者さんの気持ちやライフスタイルを尊重し、話し合いを経て、パートナーシップを築いて薬物治療に取り組んでいく考え方

- 薬剤師国家試験に向けては、
どのように
取り組みましたか? - 5年次の冬から始め、まずは過去問を解いて傾向を掴むとともに、自分でできる暗記科目から優先して勉強しました。6年次からは大学や予備校の対策授業が始まるので、それを活用し、自分で勉強するだけではポイントが掴みづらかったところを補いました。本学では本番と同じ形式の模試が毎月あるので月単位での勉強計画も立てやすく、試験の緊張感にも慣れることができました。国家試験の勉強は長く苦しかったですが、同じ目標に向かって6年間一緒に頑張ってきた仲間の存在は本当に心強かったです。

- 学生生活の中で最も思い出に
残っていることは何ですか? - 部活での時間がとても印象に残っています。私は英語が好きだったのでESS部に入部しました。本学のESS部は、西日本医科歯科薬科学生ESS連盟に所属しており、他大学との交流イベントも頻繁に行われているので、学外にも交流の輪を広げることができました。その実行委員を担当した際には、参加者に楽しんでもらうことを第一に考えてイベントを企画し、みんなで一つのものを作り上げる大変さと、誰かに喜んでもらえるうれしさを実感しました。
学びのステップ
- 1〜2年次
- 1年次後期から専門科目が始まり、勉強量の多さに驚きました。1・2年次では、薬学の分野とは異なる外国語や経済学などについても学び、社会で求められる教養が身につけられました。また、日々の授業の課題や小テストなどに取り組む中で、勉強の習慣がつき、自身のペースを掴むことができました。
- 3〜4年次
- 3年次からは実習も増え、定期試験で問われる知識がさらに広く、難しくなります。しかし、そこで頑張ったことで深い理解が得られましたし、簡単には諦めない忍耐力も養えたと思います。4年次の実習では、患者さんの応対や調剤の練習がはじまり、臨床実習に向けた準備がしっかりできました。
- 5年次〜現在
- 臨床実習では、自分が薬剤師になった時をより具体的にイメージでき、どのような薬剤師になりたいのか、そのためには今何をするべきなのかが明確になりました。また、国家試験の勉強を通して、薬学的知識だけではなく、多角的に物事を考える視点やどのような状況にあっても冷静に判断する力を身につけることができました。
- 将来の目標
- 臨床実習を通して、一人一人の患者さんと長く深く関わりたいと考えるようになり、病棟業務に力を入れている慢性期病院への就職を希望しました。薬学部で学んだ知識や卒業研究での対話スキルを実践しつつ、現場でしっかり勉強し、患者さんやご家族から「この人に会えてよかったな」と思ってもらえる薬剤師になるのが目標です。