臨床実習で気付けた 自分に足りないものを身につけたい。
薬学部 第5学年清田 京香 さん
- 大阪医科薬科大学を選ばれた理由は
なんですか? - 私が大阪医科薬科大学を選んだ理由は主に三つあります。一つは、薬剤師国家試験の合格率が高いこと。もう一つは、大阪府内にキャンパスがあり、自宅から通えて家族からのサポートも受けられること。最後の一つは、関西三薬と呼ばれる伝統と知名度があり、就職時に他の私大よりも有利になると聞いたからです。また、医学部と看護学部があり、3学部合同でチーム医療について学べる機会が多いところにも魅力を感じていました。

- 現在、主にどのようなことを
学ばれていますか? - 5年次の学びは、約5カ月半に渡る薬局と病院での臨床実習が中心になります。薬局実習では、病院の目の前にある調剤薬局であったことから、さまざまな診療科の処方箋にふれることができました。病院実習では、調剤や服薬指導をはじめ、チーム医療の見学や勉強会などにも参加させていただきました。教科書には決して載っていない、臨床の現場でしか学べないことを体験できて、もっと勉強しなければというやる気にもつながっています。

- 臨床実習に参加されて
どのようなことが
学べましたか? - 実習中に強く感じたのは“聴き出すこと”の難しさです。薬局カウンターで患者さんと会話する中で、今日の体調などを聴くことはできますが、その先の悩みや困っていることを聴き出すことができず、自身の力不足を痛感しました。また、病院実習では薬剤師の先生が他の医療従事者の方から質問を受けて、患者さんやご家族のこと、経済的な問題なども考慮したうえで提案されている姿を見て、知識量の豊富さと対応力にすごいなと尊敬の念を抱きました。

- 大阪医科薬科大学の薬学部の魅力は
どこだと思いますか? - 本学の魅力は学習環境が整っていることだと思います。自習室が多く、ラウンジで友だちと勉強もでき、先生への質問もしやすい環境です。また、3学部合同の講義があるので、医学部、看護学部の皆さんから、薬剤師の印象や期待していることを知ることができました。あと、早期に臨床現場を見学できるのでモチベーションを維持できるのも本学の特徴だと思います。
学びのステップ
- 入学前
- 薬学部を志望したのは、薬と関わる機会が多かったことがきっかけです。小さい頃は胃腸が弱く体調を崩しやすい体質で、そんな私の生活を支えてくれたのが薬でした。この経験から、私も薬について専門的に学んで困っている人を助けたいと思い、薬剤師への道を志しました。
- 1〜2年次
- 1・2年次では物理・化学・生物をはじめ、教養や薬学に必要な基礎知識を身につけました。また、グループディスカッションが多い時期でもあり、コミュニケーション能力が磨けたと思います。他にも3学部合同の講義があったため、多職種理解やチーム医療、そして薬剤師としての役割への理解が深まりました。
- 3年次〜現在
- 薬や病態などに対する知識に加え、臨床現場で必要な調剤の手技など実技面についても身につけることができました。1・2年次よりも専門性の高い講義が増え、気持ちの面でも臨床で使える知識を学んでいるんだとモチベーションが上がりました。その分テストも難しくなり、覚える量が多くて挫折も少し味わいました。
- 将来の目標
- 薬は生活を支えてくれる大切なものであり、一方で用法・用量を間違うとリスクがあるものです。私はそれをきちんと伝えることができ、患者さんが気軽に頼れる薬剤師になりたいです。そのために、薬や病気の知識だけでなく、聴き出す力を身につけられるよう、普段から周囲の人とのコミュニケーションを大切にし、努力を続けていきたいです。