実習での関わり一つ一つが、
将来につながる学びです。
看護学部 第3学年野村 真由佳 さん
- 大阪医科薬科大学の看護学部を
選ばれた
理由を教えてください。 - 私は助産師を目指しており、在学中に助産師資格を取得できて、卒業後すぐに専門職として働けるという理由からこの大学を選びました。さらに、英語によるコミュニケーションにも興味があったので、国際交流に力を入れているという点も魅力的でした。実際に、入学してからは海外の学生とオンラインで一緒に課題に取り組むプログラム「CRISIIS」や、アメリカでの研修に参加させていただくなど、さまざまなことに挑戦できています。

- 看護学部ならではの魅力や
学びの特徴は
どこだと思いますか? - 他学部と交流しながら多職種連携について学べるところです。医学部・薬学部だけでなく、関西大学の工学部の方からお話を伺う機会もあり、そこでは、体が不自由な患者さんが使う補助器具などについて工学の視点から学べ、看護ケアをより多角的に考えるきっかけにもなりました。また、本学はキャンパス内の学習環境が充実しているのも魅力です。日頃の勉強には、演習室などを活用しており、本部キャンパスにある図書館では、豊富な専門書を参考に学びを深めることができます。

- 看護学実習の中で、
印象に残っている実習について
教えてください。 - 出産に立ち会わせていただいた母性領域の実習です。助産師さんはお母さんを側で支え、赤ちゃんの泣き声が聞こえない時には不安を緩和する声かけを続けるなど、苦痛を伴う出産を喜びに変えるケアをされているのが印象的でした。また、出産を終えた妊婦さんの体が妊娠前の状態へ戻るまでの「産褥期(さんじょくき)」も受け持たせていただきました。産後のお母さんは、精神的に不安定になりやすいと言われています。そうした中でも、子どもに愛情を注いで育てていくために、看護師はどのような支援ができるのかを考えることができました。

- 患者さんとの関わりの中で、
特に印象的だったことは何ですか? - 慢性期成人看護学実習で、終末期の転移性肺がんの患者さんを受け持ったことです。化学療法を中止し、自宅療養を見据えて病院に入院されており、私はできる限り穏やかな時間を過ごしていただけるよう、痛みの緩和を意識したケアを目指しました。その中で、最期を迎えるまでにしたいことや死生観について、直接お話を伺うこともできました。その方の人生における大切な時期に関わらせていただいたことを胸に、そこで学んだこと、感じたことを将来働く上で大切にしていきたいです。
野村さんの時間割
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
1限 9:00-10:30 | 多職種連携論Ⅲ -医療倫理 |
災害看護論 | 在宅看護学 援助方法 |
急性期 成人 看護学 援助方法 |
|
2限 10:40-12:10 | 家族 看護学 |
リスク マネジメント |
小児看護学 援助方法 |
||
3限 13:00-14:30 | 母性 看護学 援助方法 |
医療英語 | 助産診断 ・技術学Ⅰ |
精神看護学 援助方法 |
|
4限 14:40-16:10 | 助産診断 ・技術学Ⅰ |
老年看護学 援助方法 |
|||
5限 16:20-17:50 |
※時間割は一例であり、実際とは異なる場合があります。
学びのステップ
- 入学前
- 5歳の時に経験した入院生活で、当時看護学生だった方が優しくお世話してくださったのをきっかけに、看護の仕事に興味を持ちました。中学校で行われた福祉体験では病院を選択し、産婦人科を体験。妊婦さんに寄り添い、赤ちゃんにも声をかけながらお世話をする助産師さんの姿に感銘を受け、それ以来、助産師を目指しています。
- 1 〜 2 年次
- 1年次では、解剖生理学や看護観、基本的な看護技術を学習。2年次では、領域ごとの基本的な疾患を学び、看護展開の仕方を身につけました。他学部との交流もあり、多角的に考える視点が養われたと思います。また、海外研修にも挑戦し、訪れたアメリカの文化や医療、価値観の多様性を肌で感じることができました。
- 3 年次
- 3年次では、実習が本格的にスタートします。それまでは、架空の患者さんを対象に演習をしていましたが、実習では実際に疾患を持つ患者さんと接します。自分の看護によって、相手の健康状態も変わりうるという大きな責任感を改めて実感し、勉強への熱意も向上。患者さんの退院後の生活にも気を配りながら、「この人にとって必要な看護は何か」を考えるようになりました。
- 将来の目標
- 卒業後は、助産師として大学病院で働きたいと思っており、出産という経験の中で生まれる喜びや幸せを最大限引き出せるようなケアを目指したいです。また、妊娠・出産は身体だけでなく、精神にも大きな影響を与えます。そのため、妊婦さんやご家族の感情の変化に敏感に反応し、心のケアにも力を入れていくつもりです。