6年間の学びと寄り添う姿勢を胸に、
医師として成長を続けていきたい。

医学部 第6学年長田 英晃 さん

なぜ、医学部を目指そうと思われましたか?
医師という職業を初めて意識したのは、消化器外科医として働く父の職場を見学した時でした。単純に白衣が格好いいなと思ったことと、退院される患者さんから感謝されている姿を見て、憧れを持つようになりました。また、母が働く老人ホームにお邪魔して入居者さんたちによく遊んでもらっていたこともあり、小さい頃から医療系の仕事が身近にありました。進路を考え始めた時には、医療系の選択肢しか頭になく、その中でも父のようになりたいと医学部を目指しました。
6年次の院外実習では、
どのような学びがありましたか?
市中病院に行かせていただいたのですが、大学病院と違い、より日常的に遭遇する疾患にふれる機会が多かったです。私が志望している消化器内科を見学している時には、簡単な手技を任せていただくなど、貴重な経験をたくさん積むことができました。指導してくださった先生方にも親しく接していただき、国試に対する勉強法や、臨床医として持っておくべき知識を教えていただきました。実習に対して意欲的であればあるほど、充実した時間にできると思います。
医師国家試験については
どのように取り組まれていますか?
インプットとアウトプットを繰り返すことで知識を定着させていきました。その中でも、特にアウトプットが重要だと考え、過去問を解いたり、友人と得意なところを教え合ったり、後輩に教えたりすることに、多くの時間を割きました。友人と一緒に勉強することのメリットとして、周囲に対する自分の進捗を確認できますし、一人では見落としていた大事な知識を教えてもらうこともできます。また、本学には4回の卒業試験があって大変ですが、これを無事に乗り越えられれば国家試験に向けて大きな自信になります。
大阪医科薬科大学の魅力は、
どこでしょうか?
大学生活を送る上で自由度が高いところだと思います。医師になるための講義や実習などの教育が充実しているのですが、それ以外の時間もしっかり持つことができ、クラブ活動やアルバイト、趣味など自分のやりたいことに没頭することもできます。また、もっと学びたいという意欲があれば研究室に所属したり、海外に留学して臨床実習に参加したりと、大学や大学病院がしっかり応えてくれるという点も大きな魅力です。

学びのステップ

12 年次
特に印象に残っているのが、多職種連携の授業です。患者さんにとっての理想の医師像や各職種の役割について他学部の人とディスカッションした経験は、病院実習で患者さんや他職種の方と接する上でとても役立ちました。また、1年次の早期体験実習で、エスコートした患者さんから感謝の言葉をいただけたことが、大きなモチベーションになりました。
34 年次
臨床医学がスタートし、大学病院に勤められている各分野のスペシャリストの先生方が講義を担当してくださります。実際に手術された動画を見せてもらえるなど、自分がイメージする医療に近づいてきた感じがして勉強していて楽しかったです。また、病院実習に向けて、友人とペアになって診察や採血などの手技を何度も練習したことをよく覚えています。
5 年次現在
病院実習では、学んできた知識や手技を実践する機会が多く、個人的に一番充実していた時期です。担当患者さんのプレゼンを日々のカンファレンスで行ったり、手術見学で助手として縫合をさせていただいたりするなど、教科書では学べない多くの経験ができました。患者さんから「入院生活を楽しく過ごせた」と言っていただけたことがうれしかったです。
将来の目標
目の前の患者さんのことを第一に考えられる医師になるのが目標です。病気や症状を治すことは大前提で、さらに患者さんの気持ちや家族のこと、退院後の生活にまで気を配れることが、最善の医療を尽くすということだと考えています。4月から始まる初期臨床研修では、患者さんに寄り添う姿勢を大切にしながら医師としての資質を磨いていきたいです。