ま  と  め


1)Heitzman法による肺癌切除肺の伸展固定標本50例に対し肺炎型,肺胞隔炎型の分類を拭み,組織学的,レ線学的検肘を加えた。

2)肺扁平上皮癌は,肺胞腔内埋め型を基明として発育し,周辺肺胞腔内に反応性変化を伴い易く,肺胞腔内病変としての「肺炎型」の 形態を示すものが存在し,画像上.小葉性陰影を呈する可能性が ある。

3)肺腺癌は,肺胞上皮置換型として発育し,周辺の肺胞腔内や肺胞隔壁の変化が乏しく,従来の肺胞上皮置換型とする考え方で画像 の理解は可能と考えられた。

4)腫瘍一肺境界の画像的理解について,特に病変肺おいては,腫瘍側の進展形態と既存構造とが相互に影響しあうことを考慮する必 要があると考える。


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