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女性医師の声

 

患者さんに寄り添う医師でありかつ、研究を継続していきたい

 

私は、大阪医大(現大阪医薬大)で卒後研修を行い、第一内科の糖尿病代謝内分泌グループに入局しました。後期研修では入局したグループだけでなく、内科全般の希望するグループをローテートでき、私は研修医の時にローテートしなかった神経内科、膠原病内科、腎臓内科、循環器内科と糖尿病代謝内分泌内科で研修しました。卒後4年目からは一般内科として堺の清恵会病院に出向しました。

 

救急病院でもあり、毎日とても忙しかったですが、たいへん充実した2年間を過ごしました。忙しい中、一度何かじっくり時間をかけて勉強したいという気持ちがでてきて、卒後6年目より大学院に進学しました。大学院1年目は病棟業務をしながら、何を勉強するかのテーマを探しました。担当していた膵全摘患者さんを診ているうちにグルカゴンについて興味をもち、指導医の先生にお声かけいただき、グルカゴンの研究を行うこととなりました。グルカゴンの勉強・研究は非常に楽しく、海外での発表の機会もいただくことができ、充実した大学院生活でした。また、研究を通して糖尿病の病態についての見識も深まったように思います。

 

大学院を修了するころ、出産しました。産後復帰をしましたが、仕事をするにあたっては家族や周りの先生方にも多分に助けてもらっているものの、時間的な制約もあり、できないことも多いです。できる範囲でのカバーをとも思いますが、仕事と育児のバランスは難しく、悩みはつきません。しかし、仕事から得られる充実感や喜びとは大きく、まだまだやりたいとも思う気持ちもあります。

 

当科では、女医さんにも働きやすい環境を整えていただいていて、仕事と育児を両立している女医さんも多いです。微力ではありますが、先生方とともに患者さんに寄り添う医師でありかつ、研究を継続していきたいと思います。

 

糖尿病代謝・内分泌内科 橘 恵