薬局という⾝近な場を通じて、
病気を未然に防ぐ⼿助けがしたい。

薬学部 第6学年⽮橋 桃⾹ さん

大阪医科薬科大学の薬学部を
選ばれた理由を教えてください。
山口県の出身で、進路選択では東は京都の大学までを候補とし、勉強に集中できる環境を最優先に考えました。規模の大きな総合大学よりも、同じ目標を持った学生だけが集まる本学の方が自分の性格に合うと感じたことも大きな志望理由です。阿武山キャンパスは穏やかで落ち着いた雰囲気の中、自分のペースで学習に打ち込めます。特にラウンジは祝日以外毎日開いており、勉強したり友人とおしゃべりしたり本を読んだりと、過ごし方を強制されない心地よさがあります。私は長期休暇もよく大学で過ごしていました。
卒業研究ではどのようなテーマについて
取り組みましたか?
所属している社会薬学・薬局管理学研究室は、薬学部では数少ない実験器具や動物を扱わない「ドライ」な研究室です。実験が苦手だったこと、最も興味が持てて臨床に直接生かせそうだったことから本研究室を選びました。卒業研究のテーマは「認知症の家族介護者における、介護負担の軽減」です。アンケートを取り、認知症の介護者が抱える問題に対して薬局ができるサポートについてまとめました。研究を通じ、認知症に関する専門知識が身についただけでなく、統計データを読み解く力を養うことができました。
薬剤師国家試験に向けては、
どのように取り組まれましたか?
本格的に勉強を始めたのは、5年次の実習を終えた3月頃からです。6年次に入ると大学や予備校の国試対策講義が始まり、授業のない時は朝から晩まで友人とラウンジに籠もっていました。大学の模試が毎月行われるので、そこで自身の現在地を確認し、次の模試までに苦手だったところを克服できるよう学習計画を立てていました。一人で勉強していたらどうしても視野が狭くなりがちですが、互いに教え合い、高め合える友人の存在にすごく助けられました。
学業以外で最も印象に残っていることを
教えてください。
ずっとバスケを続けてきたのですが、コロナ禍で接触系のスポーツは厳しいと考え、雰囲気の良さに惹かれてアルペンスポーツクラブに入部しました。関西の山々から日本アルプスへの登山、冬はスキーまで幅広く活動してきましたが、特に印象的だったのが部長を務めた3年次の立山登山です。3,000m級への初挑戦で、装備の選定やルート調整、メンバーの体調管理など責任も大きく不安もありましたが、仲間と協力して登り切ることができました。紅葉のベストシーズンで、山を歩きながら見た景色は今も忘れられません。

学びのステップ

12 年次
入学当初は、その圧倒的な暗記量とテスト前の勉強量の前に涙が出る毎日でした(笑)。特に高校で勉強してこなかった有機化学は、とっつきにくく非常に苦労しました。ただ、薬学部のペースに慣れてくると、試験期間以外は意外と自由な時間を作れるようになり、部活やバイト、友人との遊びなど、充実した学生生活が送れるようになりました。
34 年次
1・2年次で学んできた「点」だった知識が、薬理学などを通じて「線」としてつながり始め、薬学を学んでいる実感が一気に強まりました。4年次からは実務実習を見据えた演習が始まり、単に知識を覚える段階から、患者さんの背景や存在を意識した「臨床」の視点へと変化したことで、学習への意欲がさらに高まった時期でした。
5 年次現在
実務実習を通じ、目指す薬剤師像を再確認しました。対症療法が中心の病院実習を経て、病気になる前の「予防医療」の重要性を痛感。生活習慣病などの本人の意識で防げる疾患に対し、日常生活から改善を支える関わりがしたいと考えました。病気を未然に防ぐサポートができる薬局薬剤師として歩む決意を固めました。
将来の目標
薬剤師として、患者さんのQOL向上に貢献することが目標です。単に薬を渡すだけでなく、一人一人の生活や心に寄り添い、安心や前向きな気持ちを届けられる存在を目指します。さらに、薬局という身近な場を通じて予防医療を広げ、正しい知識を発信していくことで、社会全体の健康寿命を延ばす仕組みづくりにも関わりたいと考えています。