実習を通じた多くの出会いが、 今の自分をつくっています。

看護学部 第3学年澤田 凜音 さん

大阪医科薬科大学の看護学部を選んだ
理由を教えてください。
一番の理由は、大学病院で実習ができることです。キャンパスに隣接しており、移動もしやすいという恵まれた環境のもと、臨床経験をしっかり積めるところが魅力的でした。卒業後、大学病院に就職する場合も、学生時代に学んでいた場所で働けることは安心できる要素だと思います。また、将来の選択肢を増やしたいという思いから、在学中に助産師や保健師の資格を取得できることも、メリットだと感じました。
本学ならではの強みは
何だと思いますか?
医学部・薬学部・看護学部の3学部合同で行われるカンファレンスがあることです。医学部は病気について、薬学部は薬について、そして看護学部は患者さんの精神面やご家族について、というように、患者さんに対する視点は学部によって異なります。実際の医療現場でも、いろいろな職種の方と関わることになるので、そういった視点の違いを学生のうちに知り、広い視野を身につけることができるのは、大きな強みだと思います。
領域実習の中で印象に残っている
実習について教えてください。
小児看護学領域の、NICU(新生児集中治療室)で行った実習です。バイタルサインの測定や体重測定、授乳、着替えなどの一通りの業務を体験させていただき、ご両親への精神的なケアの大切さも実感しました。実は、実習先がNICUに決まったとき、自分はうまくやっていけるのか不安でした。ですが、実習が始まり、小さな赤ちゃんが精一杯生きて、短期間で成長していく姿を見て、やりがいを感じながら取り組むことができました。
領域実習で印象的だったことを
教えてください。
慢性期の実習の際に受け持っていた患者さんが印象に残っています。実習中、一度も私の名前を呼んでいただけなくて、自分は患者さんに対して良いケアができているのだろうか、と悩んでいました。でもその後、急性期の実習でたまたま再会した際に、笑顔で話しかけてくださりました。「あなたには良くしてもらったからね、これからも頑張ってね」という言葉とともに初めて名前を呼んでいただけたのが、とてもうれしかったです。

澤田さんの時間割

19:00-10:30 チーム
医療論
食生活論 在宅看護学
援助方法
急性期
成人
看護学
援助方法
a/b
医療英語
210:40-12:10 家族
看護学
公衆衛生看護学
管理論
リスク
マネージメント
小児看護学
援助方法
313:00-14:30 母性
看護学
援助方法
急性期成人看護学
援助方法a/b
異文化
看護入門
助産診断
・技術学Ⅰ
精神看護学
援助方法
414:40-16:10 公衆衛生看護学
活動方法
助産診断
・技術学Ⅰ
老年看護学
援助方法
516:20-17:50

※時間割は一例であり、実際とは異なる場合があります。

学びのステップ

入学前
幼稚園の時から、看護師という職業に憧れを抱いていました。幼い頃は、入院していた祖父のお見舞いによく行っていて、病院は私にとって身近で落ち着く空間でした。看護師さんともお話しして遊んでいたのを覚えています。その後、小学6年生の時に父親が病気になったのをきっかけに、看護師の道を進むことを決意しました。
1〜2年次
入学後は、看護の基礎を中心に学びます。高校よりも格段に勉強量が多くなり、私はいつも課題やテスト勉強に追われていました。特に、解剖生理学の授業に苦労していたのですが、循環器内科で実習を行った時に、授業で学んだ体の仕組みや疾患に関する知識が役に立ち、知識が実践につながることを実感しました。
3年次
患者さんの状態の分析と評価を行う、看護過程の一つ「アセスメント」について学びました。練習はペーパーペイシェント(文章で示された模擬患者)なので情報が限定的ですが、実際の患者さんは情報量が膨大です。実習で患者さんを担当した際は、何を優先すべきか、情報を取捨選択しながらアセスメントと看護計画に取り組みました。
将来目標
リスクを抱えた新生児のケアを行う「新生児集中ケア認定看護師」を目指しています。理想の看護師像は、NICUの実習で指導いただいた看護師さん。赤ちゃんの帰宅後のケアについて、ご両親に付きっきりで説明されていたのが印象的で、私も患者さんやそのご家族に対して真摯に向き合っていきたいです。