患者さんの現在と未来に 寄り添える看護師になりたいです。
看護学部 第4学年小西 雛心 さん
- 大阪医科薬科大学の看護学部
ならではの
魅力はどこだと思いますか。 - 1年次から、多職種連携について実践的に学べるところです。医学部・薬学部・看護学部が合同で行う講義や実習を通して、医療現場で必要とされる広い視点を身につけることができます。それぞれの専門知識を生かしながら、一つの医療チームとして患者さんを多角的に捉え、分析し、判断する。そういった経験を学生の間にでき、現場における看護師の役割も学べるのが本学の看護学部の大きな魅力だと思います。

- 4年次の実習の中で特に印象に
残っているものは何ですか? - 保健センターと保健所で1カ月間行った「公衆衛生看護学実習」です。実際にその地域で暮らす住民の方々と関わることがとても楽しく、地域における保健師の役割と具体的な仕事内容を知りました。病院看護師は患者さんと一対一で関わる場面が多い一方で、保健師は支援の対象が広くなり、他の保健師とともにチームとして地域全体の健康課題に取り組みます。健康課題を点ではなく面で捉えることが、保健師にとって大切だと気付きました。

- 卒業論文はどのような研究テーマで
取り組みましたか? - 「ボディーイメージの理想と食行動等との関連性の検討」というテーマのもと、学内でアンケート調査を実施し、結果を分析しました。スリムになりたい願望がある人は元々痩せた体型であることが多く、さらに痩せたいという過剰な願望を抱く傾向があるなど、多くの発見がありました。卒業研究を通して、自分のバイアスを取り除きデータを客観的に分析する力、その結果を分かりやすくまとめて効果的に相手に伝える力が養われたと思います。

- 入学してから現在にいたるまで、
どのような力が身につきましたか? - 数々のグループワークやカンファレンスの経験から、自分の意見を持ち、他者に伝える力が身につきました。また、グループで課題に取り組む中で、個人の意見や行動がメンバー同士やチーム全体に影響を与える「グループダイナミクス」の効果とその重要性を認識。医療現場においても、同職種間、多職種間、そして関連機関と連携・協働していくことが、患者さん一人一人に合った看護や支援につながると考えています。
学びのステップ
- 入学前
- 通っていた中学・高校が女子校だったこともあり、自立した女性になりたいと思っていました。それを実現するためには、何か一つのことに全力で取り組める環境に身を置く必要があると考え、それに適した環境であり、当時興味を持っていた医療について学べるという理由から、看護学部に進学することを決めました。
- 1〜3年次
- 入学前、看護学部は指導が厳しく怖いというイメージを持っていました。しかし、実際は同じ志を持つ同級生とともに切磋琢磨でき、先生も全力でサポートしてくださるので、とても良い学習環境だと感じました。実習期間中は、朝は早く夜は遅いというハードな毎日が続きましたが、家族に支えてもらいながら乗り越えることができました。
- 4年次
- いつかは自分の母校で養護教諭として働きたいと考えているので、キャリアコースは保健師領域を選択しました。保健師の授業では法律などについて学ぶことも多く、勉強には苦労しました。その一方で、実習はそれまで受けてきた病院実習と全く異なり、住民の方々と直接関わるなど、地域に密着した経験ができたのがとても面白かったです。
- 将来の目標
- 患者さんを取り巻く環境全てに目を向け、現在だけでなく将来も見据えた看護を提供できる看護師になりたいと考えています。また、どれだけ忙しかったとしても、看護を業務としてこなすのではなく、患者さんは一人の生活者であることをしっかりと意識して向き合いたいです。