ご挨拶
教授のご挨拶


大阪医科薬科大学小児科のウェブサイトをご覧いただき誠にありがとうございます。 2019年4月1日付で、玉井浩名誉教授の後任として第6代小児科教授に就任いたしました芦田 明です。

小児科学、小児医療とは『子ども』という社会の宝物の健やかな成長・発達のため、子どものからだやこころに生じる様々な異常や問題を、子どもたちを取り巻く環境まで含めて、全人的に研究していく学問であり、医療です。したがって、小児科では小児におけるすべての分野をカバーし、専門性と総合性を両立しなくてはなりません。特に大学病院では若き小児科医の育成という点においてもこの専門性と総合性の両立は堅持しなくてはなりません。

大阪医科薬科大学小児科は、この専門性と総合性の両立という観点から、あらゆる小児の疾患に専門的に対応できるよう、腎臓、神経、膠原病・アレルギー、循環器、消化器、血液、内分泌、心身症、新生児の各専門領域のグループを擁し、各グループ間の連携を密に図りながら、子どもを全人的に捉えて、診療・研究にあたっています。

また、2001年に開設されたLDセンター(小児高次脳機能研究所)は、小児の発達障害を学習障害という側面より捉え、読み書き困難や書字困難、計算困難、板書困難など学習障害の原因を明らかとし、児にあった学習方法を提案するとともに、その病態解明に取り組んでいます。大学病院に併設される医療と教育の融合を図る施設として、全国からの注目度も高く、定期的に開催しています講演会、研修会には、医療関係者のみならず、学校関係者など多くの教育に携わる先生方が参加され、満員、盛況を博しています。

これまで、多くの諸先輩方が築かれてきました大阪医科薬科大学小児科をさらに発展させるべく、教室員ともども取り組んでいきたいと存じますので、今後とも御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。