研究課題名:

循環器症例における口腔の衛生状態が疾患の重症度および予後に与える影響の検討

研究の意義

近年、口腔の衛生状態と循環器疾患との関連が注目され、多くの研究が行われていますが、明確な因果関係は証明されていません。本研究により、口腔の衛生状態が循環器疾患の重症度および予後に影響を与えることが明らかになれば、歯周病管理の重要性が高まると考えられます。

研究の目的

口腔の衛生状態と循環器疾患の重症度および予後との関連を検討し、口腔の衛生状態が循環器疾患のリスク因子であることを明らかにすることが本研究の目的です。

研究の方法

歯科用パノラマX線検査、歯周ポケット測定、残存歯数、残存歯の動揺度、歯肉出血の有無などの検査から歯周病進行度を評価し、循環器疾患の重症度や予後との関連について分析します。

研究の対象

大阪医科薬科大学病院循環器内科において、「循環器症例の退院後における心血管イベント発症と関連する因子を検討するための探索的研究」への参加に平成27年10月1日から平成28年12月15日までの期間に同意していただいた患者さまのうち、大阪医科薬科大学病院歯科口腔外科で口腔衛生管理(口腔ケア)をお受けになった患者さまが対象です。

研究期間

平成28年11月7日~2026年9月30日

既存情報の利用目的等

口腔の衛生状態と循環器疾患の重症度および予後との関連についての統計学的解析のために、歯周病進行度に関する情報、循環器疾患診断名および重症度、退院後の予後情報(死亡、心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中、不安定狭心症、心不全による入院など)を使用します。歯周病進行度に関する情報、循環器疾患診断名および重症度はカルテから取得します。退院後の予後情報は「循環器症例の退院後における心血管イベント発症と関連する因子を検討するための探索的研究」のデータベースから取得します。
※ご自身の情報を研究に使用させて頂くことに対して同意頂けない場合は、下記の申し出先までご連絡ください。なお、研究結果が出た後の参加拒否の申し出については、データを研究結果から削除することができかねますので、予めご了承ください。
※対象者の方の申し出により、他の対象者の方の個人情報保護や当該臨床研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、当該臨床研究計画及び当該臨床研究の方法に関する資料を入手又は閲覧できます。

個人情報の内容およびその利用目的、開示等の求めに応じる手続き

本研究で使用する患者さま(あなた)の診療情報と退院後の情報は、新たな研究登録番号で管理し、カルテ番号等と研究登録番号を対比させたリストは、パスワードを付けた電子ファイルとして、特定の研究者しかログインできないようにした内科学Ⅲ教室のコンピュータに保管いたします。患者さま(あなた)から、ご自分の個人情報の開示を求められた場合には、患者さま(あなた)の同意する方法により情報を開示いたします。

個人情報の取り扱いに関する相談窓口

対応者:宗宮 浩一
連絡先:〒569-8686 大阪府高槻市大学町2番7号     
大阪医科薬科大学 内科学Ⅲ教室

利益相反について

本学は、臨床研究を含む自らの研究成果について積極的に地域社会へ還元することで、社会から求められる研究拠点を目指しております。一方で、研究に関連して研究者が企業から経済的利益を得ている場合には、研究の成果が歪められる、または歪められているとの疑念を抱かれる可能性が出てきます。このような利益相反の状態を適切に管理し、研究の透明性、信頼性および専門性を確保、または確保していることを社会に適切に説明するため、本学では、利益相反に対する基本的な考え方を「大阪医科薬科大学の研究に関する利益相反ポリシー」として定め、研究の実施やその情報の普及・提供が適正になされているかどうかを客観的に判断し評価する仕組みとして研究に係る利益相反マネジメントを導入しております。本研究に必要な資金は内科学Ⅲ教室の講座研究費から拠出されます。利益相反の状態ではありません。

研究者名

研究責任者 循環器内科 星賀 正明
研究分担者 循環器内科 宗宮 浩一
循環器内科 伊藤 隆英
循環器内科 神﨑 裕美子
循環器内科 森田 英晃
循環器内科 藤阪 智弘
循環器内科 藤田 修一
循環器内科 宮村 昌利
循環器内科 坂根 和志
循環器内科 山内 洋平
口腔外科 植野 高章
口腔外科 寺井 陽彦
口腔外科 小越 菜保子

問い合わせ、参加拒否の申し出先

〒569-8686 大阪府高槻市大学町2番7号
大阪医科薬科大学 内科学Ⅲ教室
TEL 072-683-1221(代表) 内線 2683 宗宮 浩一

 

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