世界の医療現場で学び、 最先端の医療を患者さんに届けたい。
医学部 第6学年髙坂 健 さん
- なぜ、医学部を目指そうと
思われましたか? - 小さい頃から漠然と医師になりたいと思っていましたが、それが明確な目標となったきっかけが、高校生の時の近隣病院での医師体験でした。BLS(1次救命処置)や豚の心臓に人工弁を取り付ける手術、腹腔鏡シミュレーターなど、本格的な医療行為を体験させていただくとともに、患者さんを助けるために全力を尽くされている医師の姿にふれ、自分も将来、このような責任ある仕事を全うできるようになりたいと、医学部への進学を決意しました。

- 大阪医科薬科大学での学びの魅力は
どこでしょうか? - 医学部では、カリキュラムや学校運営に学生が関わっており、時代に合わせた最先端の教育が受けられるところです。先生も本学出身の方が多く、学生からの要望に柔軟に対応してくださいます。1年次の頃、何の約束もなく全く面識のない先生方の研究室に見学させてくださいとお邪魔したところ、快く見学させてくださいました。今から考えると本当に失礼で迷惑なことだったと思いますが、すごく学生想いな大学だと感動したのを今でも覚えています。

- USMLE(米国医師国家試験)に
挑戦された
理由はなんですか? - USMLEには、5年次でstep1、6年次でstep2を受験しました。挑戦しようと思ったきっかけは、アメリカで研修を受けるのが自身のキャリアにとっても、将来診察する患者さんにとってもベストだと考えたからです。やはり臨床も研究も世界の最先端はアメリカであり、教育制度も優れています。また、本学の建学の精神である「国際的視点に立った医療人」について自分なりに考えたときに、資格取得こそが最も説得力のある国際的視点を持つことになると思ったからです。

- 先生や友人など、周囲との
関わり合いについて
いかがですか? - 先生方は、授業はもちろん、課外活動などでも積極的に指導してくださり、学生との仲も非常に良いです。医学部長の内山先生は、医師国家試験に向けての勉強中、自習室にまで何度も足を運んで励ましてくださいました。部活の先輩には勉強や進路のことなど何でも相談できる関係ですし、周りの友人も大変優秀でプライベートでも授業中でも、数えきれないほど助けられました。この6年間の出会いは今後も一生の宝物になると感じています。
学びのステップ
- 1〜3年次
- 基礎医学を学ぶとともに、医療従事者としてのプロフェッショナリズム、多職種連携、コミュニケーションなども学びます。この時に学んだ患者さん中心の医療は、5・6年次の病院実習でも大変有用でした。早期体験実習(1年次)で患者さんからいただいた「優しい医師になってください」という言葉は、今も強く心に残っています。
- 4〜5年次
- 臨床実習で学んだ診察の技術や手技、術式などは座学では学べないものばかりでとても頭に残っています。また、患者さんともたくさん接する機会があり、コミュニケーションや他の職種との連携など医療従事者としても成長を実感することができました。低学年のころは病気ばかりを学んでしまいがちですが、医師は病気を診るのではなく困っている患者さんという人を診ることを忘れないようにしたいです。
- 6年次〜現在
- 医師国家試験に向けては、グループで自習室を割り当てられるので、そこで友人と教え合いながら学習を進めています。教えると理解が定着しますし、教えてもらった側も知識の漏れがないかを確認できます。実際に医学部の試験では友人から教えてもらった問題と頻繁に遭遇したので、おすすめの勉強法です。
- 将来の目標
- 卒業後は、日本で初期臨床研修を終え、その後、アメリカに渡りたいと考えています。私の理想の医師像は、患者さんに「髙坂先生に診てもらって良かった」と言ってもらえること。そのためにも、臨床も研究も手を抜かず、論文を読んで常に最新の医療知識を吸収し、エビデンスに基づいた医療を提案できるようになりたいです。