卒後研修医2年間を修了され、大阪医科薬科大学産婦人科の一員となると、産婦人科医としての臨床の基礎を広く修得します。この時期は、周産期、不妊、良性腫瘍、悪性腫瘍の症例を偏りなく受け持ち、毎週行われる症例検討会や周産期、不妊、腫瘍の各領域のカンファレンスを通して、臨床知識の修得をはかり、実際主治医として積極的に治療に関わります。
また、2年目には大学での臨床経験のみならず、それぞれ特徴のある教育基幹病院での臨床経験を積みます。この時期には、将来のサブスペシャリティーへの道につながるために、自分の将来の専門分野を決めるための準備期間とし、様々な経験を積んで頂きます。
卒後5年目に専門医を取得した後には、さらに臨床のレベルアップとサブスペシャリティーとなるためのトレーニングを始めます。我々の教室では、サブスペシャリティーとして、それぞれの専門外来の受け持ち経験を積んで頂きながら、ベテランスタッフのもとで、専門分野での認定医、専門医の取得を目指します。
また、日々の臨床での疑問点などを各専門分野のカンファレンスでdiscussionし、さらに専門分野の探究をおこなうために研究生あるいは大学院生として、臨床研究、基礎研究の担当を行います。
研修では多くの症例を幅広く経験することが重要です。当院では、正常分娩を始め、府下トップクラスの母胎搬送症例から合併症妊娠・分娩の管理などを経験することが出来ます。
さらに、悪性腫瘍においては、全国トップレベルの症例数を誇り、悪性腫瘍手術における骨盤外科医として、その解剖に則った手術手技を習得し、専門医に必要な手術症例の助手や執刀を行います。また婦人科腫瘍の特徴である、手術療法、抗癌剤治療、放射線治療などを組み合わせる集学的治療を学ぶことが出来、実際の受け持ち医として治療を行います。
年間約400件の腹腔鏡下手術を行っており、良性腫瘍においては、年間約300例の腹腔鏡下手術・子宮鏡下手術を行っており、内視鏡下手術の知識と技術の習得を行います。中高年女性のトータルヘルスケアを目指した診療を全般的に学ぶことが出来、動脈硬化や骨粗鬆症による骨折などを防ぐための薬物療法や骨盤再建における手術療法を習得します。不妊疾患として、女性の内分泌的ホルモン環境を理解し、不妊治療の実践として、人工授精、体外受精や顕微授精など最先端の生殖医療の技術を学ぶことができます。
連携病院
国立南大阪医療センター/国立循環器病センター/市立池田病院/市立ひらかた病院/済生会吹田病院/済生会茨木病院/高槻赤十字病院/JR大阪鉄道病院/公立宍粟総合病院/英ウィメンズクリニック
週間スケジュール
月曜日 |
クルズス、周産期カンファレンス、レビュー、ミニレクチャー、術前術後症例検討会 |
火曜日 |
手術、外来・病棟(緊急搬送、分娩、化学療法) |
水曜日 |
腫瘍カンファレンス、ミニレクチャー |
木曜日 |
手術、外来・病棟(緊急搬送、分娩、化学療法) |
金曜日 |
データカンファ、総回診、医局会 |
主な学会と取得できる認定医・専門医
日本産科婦人科学会/日本産科婦人科専門医
日本癌治療学会/がん治療認定医
日本婦人科腫瘍学会/婦人科腫瘍専門医
日本周産期新生児学会/周産期専門医
日本生殖医学会/生殖医療専門医
日本臨床細胞学会/細胞診専門医
日本産科婦人科内視鏡学会/内視鏡技術認定医
日本女性医学学会/女性ヘルスケア専門医
日本産婦人科医会/母体保護法指定医
当教室では医局員を広く募集しています
当教室では、「学閥がない」「女性医師が働きやすい」「高度な医療内容」といった特色があり、豊富な 症例も経験することができ、充実した研修が可能です。 当科では、今後の産婦人科医療を担ってくれる 人材を育成すべく、幅広く募集しています。少しでも興味を持たれた方は、コチラまでお気軽に御連絡下さい。