大阪医科薬科大学学報 8号
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4このメリットを最大限に活用して、複数の高層建築を造ることができています。24時間体制で断らない手術室 最初に着手したのが、中央手術棟の新設です。それ以前には病院全体で手術室が13室しかありませんでした。そのため手術ができないケースがあり、施設の老朽化も進んでいました。 こうした状況を改善するために手術室を増やすとともに、新しい術式に対応できる最新の機器も揃えた中央手術棟を建築することにしました。腹腔鏡下手術やロボット手術に加えてCTや血管造影装置を併用するハイブリッド手術などに対応でき、無菌室も造りました。また、重症患者さんや心臓手術後の患者さんに対応する個室仕様のICUも設置しています。超緊急手術にも対応できる体制を整えて「24時間断らない」をモットーに手術患者さんを受け入れています。 救急対応についても、高槻市、茨木市、摂津市と島本町によって運営されていた大阪府三島救命救急センターを引き継ぎ、ドクターカーを常備する救命救急センターを開設しています。同センターでは31の全診療科が連携して24時間365日体制を維持し「救急搬送を断らない」体制を整えています。中央手術棟 アンギオハイブリッド手術室病院本館A棟 救命救急センター植木 實理事長植木 實理事長※記事の中の名称や肩書き等は、取材時のものです。Osaka Medical and Pharmaceutical University

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