大阪医科薬科大学学報 8号
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LDセンターのクリスマス認定看護管理者からのご挨拶ディスレクシアデイOMPU29認定看護管理者看護副部長 東尾智美学習障害・発達性ディスレクシア学習障害・書字障害LDセンター病院看護部LDセンターこの度、公益社団法人 日本看護協会の「認定看護管理者」資格を取得いたしました。看護管理者は、組織全体でより質の高い看護サービスを提供できる体制を管理し、質の向上に取り組む役割を担っています。看護管理者として、医療・看護の質を高めるため、患者さんや看護師の声を大切にした課題解決や業務改善に取り組み、スタッフが専門性を発揮しながら成長できる職場づくりに力を注いでいきたいと考えております。2040年には高齢者人口がピークを迎える一方で労働者人口の減少が見込まれ、これまで以上に効率性が求められます。多職種と連携しながら、患者さんに安心して最善のケアを受けていただけるよう、日々の小さな改善を積み重ね、当院の看護の質向上に貢献していきたいと思っております。ディスレクシアとは、知的発達に遅れがないにもかかわらず、文字の読み書きに著しい困難を示す学習障害の一つです。早期の理解と支援が重要とされ、学校や社会全体での「正しい理解」が求められています。現在、「ディスレクシアの日」の制定に向けた国際的な働きかけが進んでおり、日本でも主要6団体が協力し、毎年10月を「ディスレクシア啓発月間」として、活動を展開して3年目を迎えます。2024年度の啓発月間では、「見方を変えて、味方を増やそう」をテーマに、大阪医科薬科大学LDセンターも無料オンライン講演会「ディスレクシアを知ろう!−各年代で理解する・支える−」を開催しました。司会を奥村智人特務講師(小児高次脳機能研究所)、コメンテーターを若宮英司先生(藍野大学医療保健学部特任教授、LDセンター)が務め、小中学生の支援について森田安徳先生(大阪市特別支援教育専門家チーム)、高校・大学生の支援について高橋知音先生(信州大学教育学部教授)にご講演いただき、世代を超えた支援の在り方を議論しました。オンデマンド視聴の参加者は1,602名にのぼり、ディスレクシアへの関心の高まりを感じるとともに、多くの関係者や保護者にディスレクシアへの理解を広めることができました。2024年度冬も、大阪近郊の園や学校ではインフルエンザなどの感染症による学級閉鎖が多数見られました。大阪医科薬科大学LDセンターでは、子どもたちが心身ともに健やかに過ごせるよう、日々の支援に丁寧に取り組んでまいりました。そうした中、通所する子どもたちに楽しい思い出を届けるため、12月の学習指導クラス終了後に、恒例の「クリスマス抽選会」を受付で開催しました。子どもたちは、くじを引いたあと「何が当たるのかな?」とワクワクしながら順番を待ち、プレゼントを手に満面の笑顔を見せてくれました。保護者の方々とともにその姿を見守りながら、あたたかな雰囲気の中で2024年最後の挨拶を交わすことができました。毎年たくさんのおもちゃをご寄付くださる竹田契一顧問に、今年度も深く感謝申し上げます。OMPU TOPICS ※記事の中の名称や肩書き等は、当時のものです。444243

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