大阪医科薬科大学学報 8号
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2024年度 三島医療圏 がん患者の自殺予防対策講演会 開催報告第3回3学部合同FDを開催ウズベキスタン共和国タシケント市内の共和国血液専門医療センターにて教育講演を行いました2024年度 臨床研究教育研修会OMPU25左から、共和国血液専門医療センターのValentina Chuprova副所長、Saidov Alonur Baxtinurovich所長、河野室長、志磨技師長補佐がん相談支援センター薬学学務部 教務課研究倫理委員会事務局、病院倫理委員会事務局、臨床研究センター輸血室 室長 河野武弘※サイコオンコロジー…精神腫瘍学。がん患者やその家族の心の問題を扱う学問。2025年1月24日(金)、全国の医療従事者を対象とした三島医療圏合同「がん患者の自殺予防対策講演会」をハイブリッド形式で開催しました。当日は対面20名、オンライン183名の計203名が参加されました。埼玉医科大学医学部教授 石田真弓先生を講師としてお招きし、『がん患者の自殺予防-取り組みとしてできること-』と題して、がん患者の自殺リスクや診断直後の心理的動きなどサイコオンコロジー※の基礎から、埼玉医科大学国際医療センターで行っているホットスポット対策や患者全例スクリーニング、院内マニュアルとその評価など具体的な取り組みまでご講演いただきました。アンケートでは、がん患者の自死を経験された方も多くおられ、予防対策として病院側で何かできることはないか模索している中で当講演会に参加して、具体的な取り組みを知ることができた等、多数回答をいただき好評のうちに幕を閉じました。2025年度も三島医療圏5病院で取り組んでまいります。教育機構の主催により『第3回3学部合同FD 〜医歯薬看連携による「Beyond the Pill」実現へ〜』を開催しました。講師は、薬学部「情報科学」の授業の一部をご担当いただいている大阪大学歯学部附属病院 口腔医療情報部部長 野﨑 一徳氏で、本講演会では歯科医療情報学をテーマに、AI、ビッグデータ、IoTの活用による診療の効率化や精度向上について講演いただきました。日時:2025年2月21日(金)16:00〜17:00場所:本部北キャンパス看護学部講堂(対面・オンライン併用)内容:大野 行弘教育機構長あいさつ   大阪大学歯学部附属病院 野﨑 一徳先生ご講演2025年2月13日(木)、ウズベキスタン共和国タシケント市内の共和国血液専門医療センターにて、SDGs活動の一環として、輸血室の志磨美緒技師長補佐とともに教育講演を行いました。今回の渡航では、独立行政法人国際協力機構(JICA)による中小企業・SDGsビジネス支援事業「ウズベキスタン国血液管理体制強化のための血液保管・輸送機材の普及・実証・ビジネス化事業(実施:株式会社大同工業所)」に協力し、同国の血液センターおよび医療施設を訪れ、視察・指導を行いました。また、サマルカンド国立医科大学を訪問し、医療および国際協力担当の副学長と意見交換を行いました。SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」のターゲット8「世界中の人が分け隔てなく医療サービスを受けられる環境、すなわちUniversal Health Coverage(UHC)の達成」に向けて、途上国における安全な輸血医療が安定して供給される体制を構築すべく、今後も支援を継続していきます。人を対象とする臨床研究を実施する場合、倫理指針及び臨床研究法に基づき、年1回以上の教育研修の受講が求められています。2024年度は、ここ数年の研究指針の改正と実施における留意点について、倫理学に造詣の深い東北大学病院 臨床研究監理センターの横田崇先生を講師に迎え、分かりやすく解説いただきました。研修動画は2025年3月31日(月)までELNO(eラーニング)により配信され、理解度確認テストの合格(7割以上の正答)をもって教育研修の受講とみなします。今回の受講の有効期限は2026年3月31日(火)までです。臨床研究の実施を検討している又は現在研究実施中の研究者等で、今年度、教育研修を未受講又は有効期限が迫っている方は必ず教育研修を受講してください。有効期限や研修動画の詳細は、研究倫理委員会ホームぺージよりご確認ください。OMPU TOPICS ※記事の中の名称や肩書き等は、当時のものです。32343133

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