大阪医科薬科大学学報 8号
19/56

世界糖尿病デーラオス人民民主共和国ビエンチャン市内で開催されたシンポジウムで教育講演を行いました桐谷重毅若手医師長期海外留学奨学基金 授賞式Osaka Medical and Pharmaceutical University18糖尿病ケアチーム輸血室 室長 河野武弘総務部 総務課世界糖尿病デーはインスリンを発見したバンティング博士の誕生日である11月14日に制定されており、糖尿病の予防や治療継続の重要性について世界的に啓発活動が行われています。 当院でも毎年11月に糖尿病ケアチームが主体となって 「世界糖尿病デー in 大阪医薬大」と題した院内イベント を行ってきました。2024年はテーマを「まわりの人とできる糖尿病ケア」と題し、ポスター展示、血糖測定体験、また今回初めて適性糖質食品ブースを設けたくさんの方に来場していただきました。そして高槻市のマスコットキャラクターである “はにたん” にも来場していただき、啓発イベントをより一層盛り上げてもらいました。今後も糖尿病ケアチームは患者さんに寄り添い、糖尿病とうまく付き合っていけるようサポートを続けていきたいと思います。2024年12月19日(木)、ラオス人民民主共和国ビエンチャン市内で開催されたシンポジウム「Towards Safer Blood Transfusion」において、教育講演「Promoting safe and appropriate blood transfusion at hospital: Interdisciplinary team approaches in Japan」を行いました。厚生労働省の医療技術等国際展開推進事業「ラオスにおける血液保管輸送体制強化支援事業(実施:株式会社大同工業所)」に協力し、2024年10月にはラオス赤十字社国家輸血センターのスタッフに対して、輸血に関わる院内研修を大阪医科薬科大学病院で行いました。SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」のターゲット8「世界中の人が分け隔てなく医療サービスを受けられる環境、すなわちUniversal Health Coverage(UHC)の達成」に向けて、途上国における安全な輸血医療が安定して供給される体制を構築すべく、今後も支援を継続していきます。2025年1月20日(月)、2024年度桐谷重毅若手医師長期海外留学奨学基金(旧:ゴールドマン・サックス基金)授賞式を特別応接室にて開催しました。初めに、泌尿器科学教室の中村公助教(准)・大学院生に賞状が授与され、植木實理事長・本基金運営委員長から本基金の設立趣旨と経緯、受賞者が研究される「悪性度の高い転座型腎細胞がんのがん化メカニズム解明」が治療法の確立につながることを期待したい旨のお話があり、内山和久医学部長・本基金審査委員長が選考の経緯を報告されました。続いて、寄付者であり本基金運営委員・審査委員の桐谷重毅様からご祝辞をいただき、最近のアメリカの医療保険制度にまつわる動向を例に日米の文化の違いについてお話しされ、 異文化を体験して大きく成長してきていただきたいと述べられました。最後に受賞者から謝辞と抱負が、所属長の東治人教授から寄付者への感謝の意が述べられ、佐野浩一学長・副理事長・本基金運営委員の挨拶にて閉会となりました。111213

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る