大阪医科薬科大学学報 7号
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略 歴略 歴略 歴 2024年4月1日付で、医学部感覚器機能形態医学講座耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室の教授を拝命しました。 私は1989年に大阪医科大学を卒業し、髙橋宏明教授主宰の当教室へ入局しました。2000年、米国留学からの帰国後は難聴や中耳炎、顔面神経麻痺などの耳科学を専門に診察・手術を行い、主に感覚器の診療に従事してきました。今後は耳鼻咽喉科・頭頸部外科全体にも目を配り、年間約1,000件の手術を行う診療科の医療安全と総合力アップ、 私は1998年に本学整形外科学教室に入局しました。関節軟骨と変形性膝関節症の病態について研究を深め、現在では、半月板再生をライフワークとして膝関節温存治療を中心に診療を行なっております。我々の教室には6つの専門分野がありますが、風通しの良い教室の雰囲気で意見交換も活発におこなわれ、今後もベテランも若手も活躍できる環境作りを継続します。救急医療については、三島医療圏の中核病院として整形外科外傷治療の役割を担い、多くの併存症を加療され 2024年4月1日付で薬学部生体機能解析学研究室の教授に就任いたしました。私は大学院を修了後、教員として医学部の解剖学講座で教育と研究に携わってまいりました。教育は、解剖学と生理学(機能形態学)が専門ですが、これらは医薬品の作用機序や病態理解において基盤となるだけでなく、医療専門職にとって共通の言語としても重要です。人体の正常構造から疾患までを一つのシステムとして理解できるような薬剤師の育成に努めたいと存じます。医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室教授 医学部整形外科学教室教授 薬学部生体機能解析学研究室奥田 洋明教授 教育ならびに研究の充実を図ってまいります。 近年、全国的に耳鼻咽喉科・頭頸部外科を志す若手医師が減少し、耳鼻科勤務医の負担が増大しています。さらに医師の働き方改革が始まり、勤務時間に上限があるなかで診療、教育、研究を行わなければなりません。教室員が助け合い日々の仕事が充実したものになるよう、そして教室および本学がより発展するよう力を尽くす所存です。今後ともご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。ている患者さんが、安全に手術を受けられる環境を整えていきます。 私の使命は、大阪医科薬科大学整形外科学教室の臨床・研究・教育の環境をさらに充実させ、患者さんに寄り添い、信頼される整形外科医を多く育成し、高品質な整形外科医療を患者さんに提供することです。誠実な心を持つ若手医師の育成を目指し、皆様に信頼される整形外科を目指してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 研究では、主に神経科学の領域を専門としていますが、一つは慢性痛の発症メカニズムの解明と新規治療法の開発に取り組んでいます。慢性痛は身体的な苦痛だけでなく、抑うつ状態を引き起こすなど、病態が複雑化することがあることから、発症メカニズムの解明は重要な課題であると考えています。基礎研究を通じて慢性痛の予防や治療に貢献したいと存じます。 今後とも何卒ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。1989年1989年3月6月大阪医科大学卒業大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室入局研修医大阪医科大学耳鼻咽喉科 専攻医大阪府済生会中津病院耳鼻咽喉科 医員大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室 助手米国ピッツバーグ大学耳鼻咽喉科 研究員大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室 学内講師大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室 講師大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室 診療助教授大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室 診療准教授大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室 准教授大阪医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室 専門教授大阪医科薬科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室 教授1991年1992年1996年1998年2000年2001年2005年2007年2012年2017年6月7月10月8月6月9月8月4月10月6月2024年4月1998年大阪医科大学 卒業 大阪医科大学整形外科学教室 入局米国スクリプス研究所 研究員大阪医科大学大学院修了清仁会シミズ病院 整形外科部長大阪医科大学整形外科学教室 助教大阪医科大学整形外科学教室 講師大阪医科薬科大学整形外科学教室 教授2006年2008年2010年2011年2018年2024年2001年 3月2003年 3月摂南大学 薬学部 薬学科 卒業摂南大学大学院 薬学研究科博士前期課程 修了大阪大学大学院 医学系研究科博士課程 修了奈良県立医科大学 医学部第二解剖学 助教金沢大学 医薬保健研究域医学系 機能解剖学 准教授 大阪医科薬科大学 薬学部生体機能解析学研究室 教授2007年 3月2007年 4月2016年 4月2024年 4月Osaka Medical and Pharmaceutical University22  新 任 挨 拶萩森 伸一大槻 周平

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