OMPU2024年7月19日、SDGs活動の一環として、ウズベキスタン共和国タシケント市内の共和国血液専門医療センターにて教育講演「Promoting safer and better blood transfusion practice in hospital」を行いました。JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業「ウズベキスタン国血液管理体制強化のための血液保管・輸送機材の普及・実証・ビジネス化事業」に協力し、昨年は同国の輸血医療者を迎え、大学病院内で研修を行いましたが、今回は同国の血液センターおよび医療施設を訪れ、視察・指導を行い、セミナーにて教育講演を行いました。SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」のターゲット8「世界中の人が分け隔てなく医療サービスを受けられる環境、すなわちUniversal Health Coverage(UHC)の達成」に向けて、途上国における安全な輸血医療が安定して供給される体制を構築すべく、今後も支援を継続していく所存です。※ 2023年9月14日、ウズベキスタン共和国保健省の輸血医療関係者に対して、輸血に関わる院内研修を行っています。2024年3月17日に、本部北キャンパス看護学部講義室にて、「第3回三島医療圏発達障がいネットワーク研修会」が開催されました。今回は、「発達障がい多職種連携支援を考える」をテーマに、「学校と福祉の連携チームで作る子どもの安心・安全〜兵庫県小野市トライアングルプロジェクトの取組〜」として小野市社会福祉課発達支援室 小林祐子先生に、「発達障がいがある方の理解と支援〜成人期の相談支援より〜」として社会福祉法人大阪市障害者福祉・スポーツ協会 大阪市発達障がい者支援センター エルムおおさか所長 井上芳子先生にお話いただきました。現地参加とライブ視聴のハイブリッド形式で、72名の参加があり、午後の情報交換会(対面)では、午前の講演を受けて、高槻市の医療・教育・福祉の支援体制やサービス内容に関する現状を確認・共有しました。周産期医療の発展とともに、在胎28週未満で生まれる超早産児の子どもたちの生存率は向上し、その後の障害として自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症などの「神経発達症」がクローズアップされるようになりました。小児高次脳機能研究所では早産のお子さんの相談室を設けており、幼児期・学童期のことば・行動・学習の課題についての研究や、LDセンターにおける作業療法・ビジョントレーニング・学習の評価・指導を提供しています。2024年6月9日に、福井美保医師(LDセンター副センター長・小児科学教室)が世話役となり、本学にて超早産児神経発達症研究会(2017年発足)の第1回学術集会が開催されました。出生すぐからの早期支援の重要性はもちろん、幼児期・学童期を経て、成人期に至るライフタイムでの支援が必要になる場合もあるため、産科・新生児科・小児神経の医師、医療神経科学研究や臨床研究に携わる専門家、リハビリにかかわるスタッフ(PT・OT・ST)、学校教育現場の教員や*大阪府の発達障がい専門医療機関ネットワーク構築事業(医療機関同士の連携と早期支援の実現をめざす)を受け、2020年より当大学病院小児科が三島医療圏の拠点医療機関となっている。「顔の見える地域連携」として、医療につながるまでの支援体制の整備・連携を大切に、高槻市の専門家有志による情報交換会や定期的な研修会を主催している。福祉の心理職など、多岐にわたる職種から287名の申し込みがありました。講演・発表ごとに設けられた質疑応答の時間には、毎回活発な意見交換が行われました。LDセンター 早産児 相談室ホームページhttps://www.ompu.ac.jp/u-deps/ldc/counseling.html超早産児神経発達症研究会ホームページhttps://www.epineuro.net/小児高次脳機能研究所/LDセンター輸血室 室長 河野武弘小児科学教室/LDセンター17ウズベキスタン共和国血液専門医療センターにて教育講演を行いました三島医療圏発達障がいネットワーク*超早産児神経発達症研究会第1回学術集会OMPU TOPICS※記事の中の名称や肩書き等は、当時のものです。272829
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