̶初めに2024年4月からスタートする新モデル・コア・カリキュラムについて教えてください。内山先生(以下■内山) 医学部生として卒業までに身につけておくべき実践的な診療能力が、次の10項目に分けて示されています。■ PR:Professionalism(プロフェッショナリズム)■ GE:Generalism(総合的に患者・生活者をみる姿勢)■ LL:Lifelong Learning(生涯にわたって共に学ぶ姿勢)■ RE:Research(科学的探究)■ PS:Problem Solving(専門知識に基づいた問題解決能力)■ IT:Information Technology(情報・科学技術を活かす能力)■ CS:Clinical Skills(患者ケアのための診療技能)■ CM:Communication(コミュニケーション能力)■ IP:Interprofessional Collaboration(多職種連携能力)■ SO:Medicine in Society(社会における医療の役割の理解) 学部教育の3分の2をこれらモデル・コア・カリキュラムを踏まえたものとし、残りの3分の1については本学ならではのカリキュラムで構成します。OMPU大学での学び、特に医学、薬学、看護学のような専門職の育成を目的とする分野では、身につけるべき必須の資質・能力があります。それらを養うため文部科学省によって定められた学修目標が「モデル・コア・カリキュラム」です。医学と薬学では2024年4月から令和4年度改訂版のモデル・コア・カリキュラムに基づく教育がスタートし、看護学でも改訂に向けた調査が進められています。今回は新モデル・コア・カリキュラムをベースとして高度な医療人材育成を目指す本学の教育について、内山和久・医学部長、大野行弘・薬学部長、赤澤千春・看護学部長からお話を伺いました。※医学教育モデル・コア・カリキュラム 令和4年度改訂版より https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001026762.pdf大野先生(以下・大野) 薬学教育も10項目のうち9項目までは医学教育と同じです。ただ1点、医学教育のCS「患者ケアのための診療技能」が薬学教育では「薬物治療の実践的能力」となっています。赤澤先生(以下・赤澤) 看護学での新モデル・コア・カリキュラムは、2026年度からの実施に向け、今年の5月頃には大まかな内容が示される予定です。新たに地域医療構想の推進や多職種連携での看護の専門性の発揮、医師の働き方改革との関係で特定の医療行為などが求められると聞いています。三学部長鼎談三学部長鼎談学部間連携も活かして、3新モデル・コア・カリキュラムに準じて学部教育の充実を図る特 集医療人としての基礎を固め
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