OMPU2023年11月4日(土)、本部北キャンパス看護学部講堂にて第18回日本移植・再生医療看護学会学術集会を対面開催しました。テーマを「移植医療の創生〜移植看護〜」とし、学会参加者103名(学生7名)、市民参加者58名の合計161名に参加していただきました。会長(寺口佐與子)講演「肝移植看護の過去と現在」、名古屋大学の藤本康弘先生に特別講演「移植 今昔ものがたり」をご講演いただき、黎明期から成熟期に至る肝移植医療と看護実践の課題を共有しました。また、教育講演では、京都大学の穴澤貴行先生に「膵・膵島移植と再生医療」について、より侵襲の少ない再生医療の知見についてご講演をいただきました。午後の市民公開シンポジウムでは、当院の血液浄化センターの平野一先生、腎臓内科の森龍彦先生、レジピエント移植コーディネーターの橋本綾菜先生、レシピエント患者さんに「腎臓を守るくらし、腎不全治療の選択」についてそれぞれのお立場からご講演をいただき、市民の方々と共に移植に至らない腎臓を守る暮らしについて議論し、共有する機会となりました。ご支援・ご協力をいただきました関係の皆さまに厚く御礼申し上げます。本科目(2年生選択科目「助産学概論」)の履修者の一部は助産師をめざしていますが、多くは看護師になる学生です。今回の講義では、一人の父親にゲストスピーカーとして協力いただきました。そして、育児休業取得を含めたパートナーの妊娠・出産・育児を通したさまざまな体験をお聞きすることで、父親支援のあり方について考えることをねらいとしました。これまで、母親の体験を聞く機会はありましたが、政府が父親の支援の重要性や父親の育児休業を推進する中、父親のお話を聞く機会も重要と考え、今年度初めて設定しました。講義では学生による(「高槻市の父親を対象とした教室、たかつき子育て応援団ガイドブックの紹介」「父親の産後パパ育休制度、育児休業制度の現状と課題」)発表ののち、父親にお話をうかがいました。そして、妊娠・出産時の役割、育児休業取得状況(きっかけ、職場の理解・調整、期間など)、父親の育児不安・ストレス、嬉しかったこと、困難や大変だったこと、コロナ禍の影響、利用したサービスなどについて、実体験をもとに学生の心に響くような内容についてお話いただきました。学生たちは、時間のたつのも忘れ聞き入っていました。学生の学びと感想では、「育児休業取得のきっかけが、子どもとしっかり向き合う機会を得るためであったこと」、育児休業の体験については、「社会的な自分の位置づけがわからなくなり社会から孤立した感覚があるということが印象的だった」「2年間2人の子どもを別々の2023年11月25日(土)に、医学部・看護学部の学園祭をさわらぎキャンパスにて開催いたしました。今回、学園祭のテーマを『和』としました。新型コロナウイルス感染症が落ち着き、活動の制限が和らいできたこの状況を表す字であり、この学園祭が今まで少なくなっていた交流の機会、調和をもたらす場になればという思いを込め、このテーマにしました。今年度は各クラブが飲食の模擬店を出店したり、会場を一般開放をして開催することができたりと少しずつではありますが、以前の学園祭に近い形での開催ができ、嬉しく思います。当日はスポーツ大会、文化系クラブの発表、学生イベントの他、お笑いライブや抽選会を行いました。お笑いライブでは「スーパーマラドーナ」「ダブルアート」「さや香」「豪快キャプテン」「キャツミ」に出演していただき、抽選会前のゲストステージでは、「ハリウッドザコシショウ」が登場し、大変な盛り上がりをみせていました。学内外問わず、多くの方にご来場いただき、大盛況のなか幕を下ろしました。さまざまな方のご協力により、このような楽しい学園祭を開催することができました。ありがとうございました。保育園に送迎していたということ」「コロナ禍では活動制限により色々な経験ができないという悪い面だけではなく、家族や本人の体調不良時には仕事を休むのもやむなしという状況になったり、テレワークや時差出勤ができるようになったりと、育児や介護にとっていくらか良い面もあったことも知り驚いた」などをあげておりインパクトのある学びだったようです。父親の育児休業取得推進については、メディアでも取り上げられていますが、学生たちにとり遠い出来事であったかもしれません。今回実体験を知ることで、看護者として父親、家族の支援のあり方を考える貴重な機会となっていました。次年度以降もぜひこのような講義を継続したいと考えます。※記事の中の名称や肩書き等は、当時のものです。看護学部 急性期成人看護学 准教授 寺口佐與子大阪医科薬科大学 学友会 小林眞子看護学部 母性看護学・助産学 教授 佐々木綾子19OMPU TOPICS第18回 日本移植・再生医療看護学会学術集会育児休業を取得した父親の体験をお聞きして〜父親支援のあり方を考える〜2023年度 学園祭のテーマは『和』384039
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