大阪医科薬科大学学報 6号
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Osaka Medical and Pharmaceutical University2023年10月11日(水)、新講義実習棟P101会場及びオンライン配信によるハイブリッド開催で2023年度医学会秋季学術講演会が開催されました。特別講演では、医学部脳神経外科学教室 髙見俊宏 特別職務担当教員教授、医学部麻酔科学教室 日下裕介 特別任命教員教授にご講演いただきました。各講演会の後には質疑応答の時間も設けられ、大変有意義な講演会となりました。〇特別講演「脳神経外科診療における脊椎脊髄外科:顕微鏡手術による広大無辺の世界」脳神経外科学教室 特別職務担当教員教授 髙見 俊宏「重症呼吸不全に対する治療戦略」麻酔科学教室 特別任命教員教授 日下 裕介 2023年10月13日、令和5年度(第18回)鈎奨学基金授与式を開催いたしました。初めに鈎奨学基金運営委員長である佐野浩一学長より、奨励賞の受賞学生2名と研究助成賞の受賞研究者2名に賞状が手渡され、本基金の原資を遺贈された鈎スミ子先生と本基金設立の経緯についてのお話がありました。続いて、内山和久医学部長より祝辞があり、受賞者選考の経緯に加え、4名の受賞者に対して、より一層勉学及び研究に励んでいただき、今後の医療の発展に貢献されることを期待したいとの激励が述べられました。ご遺族から頂戴した手紙も紹介され、出席者にとっては、鈎スミ子先生のご厚志に改めて感謝の気持ちを持つ機会となりました。受賞者からは謝辞と今後の抱負が述べられ、最後に当日出席の鈎奨学基金運営委員との記念撮影を行い閉式となりました。鈎奨学基金授与式 受賞者(奨励賞)2年生 波多野 萌  6年生 中村 せいら(研究助成賞) 生命科学講座  参加者からその評価を頂けたと捉えております。各会場では、参加された他機関の方との交流も深まり、医療現場で直面する問題や課題、がん治療における最新の情報や知見について情報交換されました。持続可能でより良いがん医療を実現するための方略を議論でき、大変盛大な会となりました。生理学教室 講師(准) 山下 愛美外科学講座胸部外科学教室 講師(准) 神吉 佐智子脳神経外科学教室髙見俊宏特別職務担当教員教授麻酔科学教室日下裕介特別任命教員教授大阪医科薬科大学医学会事務局一般・消化器外科学教室 李相雄教授学務部 医学事務課がん医療総合センター12医学会秋季学術講演会第32回 日本がんチーム医療研究会 開催報告2023年10月14日(土)、本学の医学部一般・消化器外科学教室 李相雄教授が当番世話人を務めるなか、第32回日本がんチーム医療研究会が開催されました。当院からも23題もの演題を出題し、3名のスタッフが優秀演題賞を受賞しました。当研究会の今回のテーマは「これから本番、がんチーム医療」と題し、医師、看護師、薬剤師、リハビリテーションスタッフ、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー、と多職種が演題登録を行い、当院におけるがん治療やがん患者さんへの取り組みを発表しました。がん患者さん・家族を全人的視点で捉え、治療法や療養生活を支えるためのさまざまな支援方法について各職種が発表を行い、各演題の質疑応答では職種を問わず参加者の方から多くの質問がありました。とりわけ当院一般・消化器・小児外科より発表されたがん治療や研究への取り組みについては多くの質問をいただき、大変有意義なディスカッションができました。また、当院看護師や医療ソーシャルワーカーが発表したがん患者さんへの支援については、各司会の方より称賛のお言葉をいただきました。中でも治療への不安やがん治療と仕事の両立といったがん患者さんが抱える悩み・不安に対して、院内多職種連携のもとチームとしてがん患者さん・家族へシームレスな支援に取り組んでいる点が評価されました。それぞれの職種の立場からの発表は多岐にわたりましたが、いずれの演題でも共通して当院における「がんチーム医療」の大切さを論じ、令和5年度(第18回)鈎奨学基金授与式151716

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