大阪医科薬科大学学報 5号
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日 時:8月、12月~3月を除く 毎月第3土曜日 午前10時から12時まで場 所:大阪医科薬科大学薬用植物園(阿武山キャンパス)e-mail:yosuke.oshiho@ompu.ac.jpTEL:072-690-1093Medical Plant Garden連絡先の薬草に触れることのできる園の魅力を、芝野園長は「ぜひ、見学するだけでなく、薬草に触れて感じてほしい」と話します。「たとえば葉っぱを指で摘んで、その時に発する薬草特有の匂いを嗅いでみる、あるいは少しかじって味を見るのもよいでしょう。単に見るだけでなく薬草を五感で体験できるのが、薬用植物園の何よりの魅力です」コロナ禍で中止されていた、一般見学会についても下記の要領で再開されています。ぜひ、一度訪れてみてください。薬学部を有する大学には、大学設置基準の1つとして薬草園の設置が義務づけられています。これに従い本学には、緑豊かな阿武山キャンパスの一角に薬用植物園があります。薬草に特化し800種以上もの植物を保有して栽培し、貴重な絶滅危惧種なども保存しています。この薬用植物園の目的は大きく3つあります。第一は薬学部の学生教育のため、次が薬学研究であり、さらに市民の皆さんへの開放による地域貢献も大切な目的です。「特に多くの生薬に使われる原料である甘草については、単に集めるだけでなく、国内での栽培に向けた研究も進めています。甘草については新たな品種づくりにも取り組み、情報発信も積極的に行っています」と特長を語るのは、臨床漢方薬学研究室の芝野真喜雄教授。芝野教授は薬用植物園の園長も兼任されています。研究に関しては、武田薬品工業株式会社の京都薬用植物園や、東京都島しょ農林水産総合センターなど多くの植物園とネットワークを構築し、お互いの強みを活かしながら交流を深めています。園内の温室では本来、熱帯や亜熱帯でしか見られない珍しい薬用植物があるなど、生薬や抗がん剤の原料となる薬木なども多数見学できます。ほかにも標本園では重要生薬の柴胡や当帰の原料となるミシマサイコやトウキなどが展示されるなど、多く参加費:無料注意有毒植物も数多くあるため、味を確認するときは、スタッフの指示に従ってください。毎月2品種、園内の薬用植物を取り上げ、成分から薬理、薬能などを詳しく説明しています。ぜひ、下記URLからご覧ください。https://www.ompu.ac.jp/research/oups/letter.html39OMPUアクセスマップアクセスマップ薬用植物園一般見学会一般見学会開催要項薬 用植物園だよりただ見学するのではなく全身で植物を感じる薬用植物園

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