̶初めに今回、評価を受けるに至った経緯を教えてください。赤澤 まず大阪医科薬科大学として、2019年に大学機関別認証評価に関する自己点検・評価報告書を作成し、2020年度に公益財団法人大学基準協会による認証評価(第三者評価)を受審しました。この結果、大学基準を満たしていると認定されました。これを受けて、看護学部でも分野別認証評価を受けるべきと考えました。幸い、看護学部では開設時から年報を毎年作成しているので、認証評価に必要な自己点検評価報告書作成を問題なくできると考えました。鈴木 ちょうど2020年から日本看護学教育評価機構が看護学部を対象とする評価を開始したところでしたから、私たち教員が行っている教育について早く評価してもらいたいと考えました。̶大学全体での評価に続いて、改めて学部単位での外部評価を受ける狙いは何だったのでしょうか。赤澤 何よりの目的は、教育の質の担保にあります。もとより私たちは常に、学生のためを思って教育に取り組んでいますが、これはあくまでも私たち自身、すなわち主観的なものの見方に基づいています。そこで提供している教育について、第三者である専門家の客観的な視点からチェックしてもらい、改善すべき点を指摘してもらいたいと考えました。指摘に基づいて修正を加えていけば、学生に提供する教育の質をより高められます。OMPU2022年5月20日、看護学部は「看護学教育評価 自己点検・評価報告書」を作成し、一般財団法人 日本看護学教育評価機構に提出しました。これを受けて同機構において評価が行われ、その結果が2023年3月10日に「看護学教育評価 評価報告書」としてまとめられました。総合判定の結果は「適合」であり、認定期間は2023年4月1日から2030年3月31日までとなっています。今回は学内評価の取りまとめを担当した赤澤千春看護学部学部長と鈴木久美看護学教育センター長に、評価を受けた目的やその成果などについてお話を伺いました。特 集3外部評価により教育の質を担保する「現状で本当に良いか?」「現状で本当に良いか?」常に自問する姿勢が高評価に常に自問する姿勢が高評価に
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