大阪医科薬科大学学報 5号
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略 歴略 歴薬学部 薬物治療学Ⅰ研究室教授  2023年4月1日付で薬学部薬物治療学Ⅰ研究室教授に就任いたしました。 私は大学院修了後、病院薬剤師として勤務した後2005年に大阪薬科大学(現大阪医科薬科大学)に着任いたしました。薬物治療学Ⅰ研究室は、2012年に臨床薬剤学研究室と薬物治療学Ⅲ研究室が統合し循環病態治療学研究室となり、さらに2023年4月に薬物治療学研究室と統合することで設立されました。 近年、薬理作用の強い薬剤が多く開発され、重篤副作用の発症件数は年々増加しています。そのため、今後薬剤師にはより高い医薬品安全看護学部 精神看護学分野教授  2023年4月1日付で看護学部精神看護学分野の教授に着任いたしました。 私は、大学卒業後に産業保健師としての経験を積み、その後大学院修士課程で高度看護実践コースの精神看護学を専門に学びました。研究では、うつ病などの気分障害により長期休職している方々の職場復職支援を中核として進めており、その他災害時のメンタルヘルス、海外駐在員のメンタルセルフケア支援、高度実践管理能力が求められると考えられます。薬学は化学構造から物性、薬理作用等を扱う非常に幅広い領域の学問ですが、それら知識を活用し、医薬品安全管理能力の高い薬剤師の育成に努めてまいりたいと思います。 研究については、医薬品による毒性発現の分子メカニズムの解明とこれに基づく重篤副作用の予測予防法の開発に向けた研究を中心に取り組んでいます。現在臨床で使用されている医薬品は、使用する目的となる主作用はよく研究されていますが、副作用については大部分がメカニズム不明のままとなっています。また、副作用で問題となるのは、いつ誰が被害に遭うか看護師の技術開発、高齢者の幸福感に繋がるテーマに取り組んでいます。 今後、外来における高度看護実践の機能の充実をはかり、地域で暮らす人たちのメンタルヘルスの維持・増進と、人々の幸福感に関与する実践、研究を行いつつ、教育に繋げたいと考えています。 皆さまのご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。分からないことです。今後、重篤副作用の発症機序を解明し、その予測予防法を開発することで、より安全な薬物治療の実現に貢献したいと考えています。今後とも何卒ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。2000年3月2002年3月2002年4月金沢大学薬学部製薬化学科卒業大阪大学大学院薬学研究科博士前期課程修了四日市社会保険病院(現JCHO四日市羽津医療センター)薬剤部大阪薬科大学臨床薬剤学教室 教務職員大阪薬科大学循環病態治療学研究室 講師トロント大学薬学部 客員教授大阪薬科大学循環病態治療学研究室 准教授大阪医科薬科大学薬学部薬物治療学Ⅰ研究室 教授2005年4月2012年4月2016年2月2018年4月2023年4月松下電器産業(株)東京本部健康管理室 保健師 朝日新聞健康保険組合大阪本社健康相談室 保健師2000年兵庫県立看護大学看護学研究科修了修士(看護学) 兵庫県立看護大学 助手2000年分野病院 看護師(非常勤)2004年2007年NTT東日本関東病院精神神経科保健師(非常勤)神戸市看護大学 講師聖路加看護大学大学院 看護学研究科博士後期課程修了 博士(看護学)神戸市看護大学 准教授大阪医科薬科大学 看護学部 教授2011年2012年2015年2023年研究テーマ:超薄切片を用いた電子顕微鏡トモグラフィーによるSARS-CoV-2粒子の解析Analysis of SARS-CoV-2 particles in ultrathin sections by electron tomography演題松田助教(准):鈴鹿助教:木坊子助教(准):Exploration of poor prognostic factors for respiratory-related mortality in microscopic polyangiitis complicated by interstitial lung disease: the multicenter REVEAL cohort study当科における膠原病に伴う間質性肺疾患に対するニンテダニブの使用経験当科における抗RNAポリメラーゼIII抗体陽性強皮症合併間質性肺疾患の臨床的特徴演 題:ブレオマイシン誘発線維症モデルマウスにおける低分子ヘパリン共培養脂高槻市火災予防協会より、木村正士元病院事務部長に感謝状が贈られました。協会の役員として、火災予防思想の普及や協会の発展育成に尽くしたことが認められたものです。肪幹細胞の臓器集積と治療効果の検討25OMPU新 任 挨 拶加藤 隆児山岡 由実公益社団法人日本顕微鏡学会 第79回学術講演会で優秀ポスター賞を受賞公益社団法人日本顕微鏡学会の第79回学術講演会で、医学部微生物学・感染制御学教室の呉紅講師が、優秀ポスター賞を受賞しました。国際ワークショップ優秀演題賞・優秀ポスター賞を受賞第67回日本リウマチ学会総会・学術集会において、医学部内科学IV教室(リウマチ膠原病内科)の松田翔悟助教(准)が国際ワークショップ優秀演題賞を受賞しました。また、鈴鹿隆保助教、木坊子貴生助教(准)が優秀ポスター賞を受賞しました。高槻市火災予防協会より感謝状第44回日本炎症・再生医学会で優秀演題賞を受賞第44回日本炎症・再生医学会において、医学部内科学IV教室(リウマチ膠原病内科)の小谷卓矢特別職務担当教員(講師)が優秀演題賞を受賞しました。

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