大阪医科薬科大学学報 5号
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Osaka Medical and Pharmaceutical University20石垣靖子先生(北海道医療大学 名誉教授)病院看護部関西BNCT共同医療センターの視察学生への授業関西BNCT共同医療センター/学務部 医学事務課社会貢献・SDGs推進室大阪医科薬科大学病院看護部では、管理者(看護主任・副師長・師長)の段階的な育成(マネジメントラダー)に取り組んでおり、今回、その教育の一環として、看護倫理において著名な石垣靖子先生に「看護管理における倫理」というテーマで7月1日(土)にご講演いただきました。三島南病院の管理者も含め、124名が参加し、日常の管理の中で倫理的な視点を持つことが如何に重要か、改めて考える良い機会となりました。〇共創2【連携:高槻市、関西大学、大阪医科薬科大学】 ・高槻まちシステム構築プロジェクト ・「地域の健康」計測と「くらしの健康」指標の融合2023年7月5日(水)、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の脳腫瘍への保険適用実現化に取り組まれている秋野公造財務副大臣(公明党・参議院議員)が大阪医科薬科大学に来学されました。本学の先進がん治療施設である関西BNCT共同医療センターを視察されました。センターの視察後、本学の客員教授として、医学部5年生に対して講義を行われました。SDGs活動をご紹介します看護倫理研修会開催秋野公造財務副大臣来訪1SDGs共創共創はそれぞれの組織が強みを発揮し、シナジー効果によって1+1=3のAdded Valueを創出します。本法人はこれまで、社会の公器として、教育、研究、医療・診療活動を通じて社会的責任を果たすことで、多くの社会貢献活動を行ってきましたが、SDGsではこうした活動に加えて自治体や企業、他大学等との共創を進め、社会に役立つ高付加価値な活動を推進していきます。本法人の強みである医療・診療に関する豊富な経験や知識を基に他組織との協働作業を進め、地域住民の健康寿命延伸や新しい都市システムの開発を通じて社会に貢献します。現在は、以下に示す2つのプロジェクトが始まっています。〇共創1【連携:高槻市、阪急阪神ホールディングス、大阪医科薬科大学】 ・沿線住民の健康寿命延伸をサポートするプロジェクト   ・ICT機器類を使ったQOLの支援並びにデータ分析等の研究  (循環器内科チームの活動から始め、高槻市民に広げていきます) ・LD(学習障害)の理解浸透を目指し、阪急阪神ホールディングス発行「WellTOKK」誌で活動紹介2THEインパクトランキング2023日本経済新聞が主催する「大学の地域貢献度に関する全国調査」などとともに、大学の社会貢献活動を評価する「THEインパクトランキング2023」(SDGs3:健康と福祉/SDGs17:実施手段)の結果が発表され、本学と関係が深いSDGs3はコロナ禍で地域住民に対する公開講座やスポーツ施設の開放など特徴ある活動実績を示すことができず、前回順位(世界101~200/1101)から少し順位(201~300/1218)を落としましたが、臨床に関する研究論文引用など個々の領域では改善が見られました。また、SDGs17では、過去4回積み重ねてきたSDGsセミナーなど、教育に関するスコアがよくなりました。今申請で十分な活動実績を提示できなかった領域については関係部署と連携しながら対策と改善を進めます。333435

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