大阪医科薬科大学学報 4号
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5OMPU教育機構では医療系総合大学として、各学部間の情報交換のみならず、共通事項の抽出、企画、立案、実施を推進している。とくに合同カリキュラムである「多職種連携教育」や、専門性を踏まえた「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」などの共通教育事項の充実を計るため、それぞれ委員会を組織し、FD開催を企画するなどの工夫を凝らしている。また、教養教育も単に高等教育の延長ではなく、各学部の専門科目の中で、その教科の歴史や意味、その成り立ちなどに興味を持たせるように工夫し、社会人としても卓越した医療人の育成に繋げていきたい。学生は入学時に成人であることから自律的な存在として扱われる「個人」である。成人として求められるものは「様々な経験を通して自分を磨き、自分で考え、自分の行動に責任を持つこと」と考えると、本学は医療系総合大学であり、「他者への思い」を育み教育が基本にあることから、本学の教育全般が人間形成の場ということにもなる。しかし、まずは「他者への思い」「様々な経験を通して自分を磨き、自分で考え、自分の行動に責任を持つこと」を育てる必要があることに気づく必要があり、その場とし教育機構長 内山和久て大学生活が存分に謳歌できるように支援する。研究機構では、「医学研究支援センター」、「薬学研究支援センター」、「看護学実践研究センター」、「BNCT共同臨床研究所」などとの活動連携と全学的な研究推進体制の構築を目指しています。特に、安全かつ公正な研究体制を整備するため、化学物質、実験動物、遺伝子組換え体などを取り扱う研究の安全衛生管理と、職員・学生に対する研究倫理教育を推進しています。また、外部資金獲得の支援、産学官連携研究の推進にも取り組んでいます。今後は、大学のグローバル化やSDGs活動とも連動して、国内外の研究機関との学術交流と共同研究を促進し、世界に通ずる研究拠点を構築したいと考えています。内閣府の2006年の教育再生会議とそれに続く教育再生実行会議と教育未来創造会議の提言に基づき改革が進んでいる初等学生生活支援機構長 赤澤千春研究機構長 大野行弘教育機構学生生活支援機構研究機構入試・広報機構特 集

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