大阪医科薬科大学学報 4号
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2 国際シンポジウムの開催国際交流機構と医学教育センター共催で2022年7月に国際シンポジウムを開催しました。シンガポール国立大学医学部バイオメディカルエシックスセンター(Centre for Biomedical Ethics)のマイケル・ダン先生をお迎えし、「Inter-Professional Ethics Education̶多職種間倫理教育―」というタイトルで、シンガポール国立大学医学部における多職種連携教育の取り組みについてご講演いただきました。個々の専門領域がそれぞれに倫理指針を持つ中で、その土台となる人間形成に必要な倫理観の教育について理解を深めました。② シーナカリンウィロート大学とのオンライン交流会前年に引き続き2022年9月に薬学部が協定締結しているタイ王国のシーナカリンウィロート大学とオンライン交流会を実施しました。学生が企画・進行を担当し、Zoomのブレイクアウトルームを活用したゲームやフリートークで親睦を深めました。③ Connecting and Reflecting in Student Interactive International Studyへの参加看護学部では、「異文化看護入門」科目の一環として、ミネソタ州立大学マンケート校を基幹校とした「Experiential Learning International Module(体験型学習国際科目)」に参加しています。「Family Crisis(家族の危機)」をテーマに、様々な国の学Osaka Medical and Pharmaceutical University14国際交流センターコロナ禍で中止していた対面での学生国際交流を2022年9月から再開しました。2022年から薬学部でマレーシアのプトラ大学大学院生2名の受け入れを皮切りに、2023年1月から医学部での交流校実習生受け入れを再開しました。3月には看護学部でミネソタ州立大学マンケート校での短期研修参加等、順次各学部での学生対面交流プログラムを実施していきます。国際交流センター(Global Center)は医学部 小野富三人教授をセンター長として本部キャンパス新講義実習棟8Fに設置予定であり、本学のグローバル人材育成の拠点として、医療系総合大学の特性を活かした国際交流を推進いたします。今後とも皆様のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。配慮について具体的な事例をもとにご講演いただきました。医療通訳の現状や課題に留まらず、SDGsに展開させるための有益なヒントを得ることが出来た等、参加者から感想が寄せられました。は、生殖医療や治療の選択について英語でディスカッションを行いました。日本語で議論するのも難しい課題ですが、ディスカッションを通じて、多様な価値観や文化による選択の違いについて学びを深めました。生とのディスカッションを通して、危機に直面している個人や家族に対して、コミュニティや社会がどのような影響を与えるか、またその背景にある多様な価値観について理解を深めました。国際交流1 国際交流センター(Global Center)の設置新型コロナウイルス感染症の世界的な流行に加え、国際情勢が不安定化する中、国際交流の意義や質あるいは方法が問われています。本学としては留学生等の安全の確保や協定の締結について早急に対応を強化する必要があります。そこで、各学部の国際交流委員会に共通する課題を迅速に解決するため、本年1月1日に国際交流機構をセンター化し、機能を強化しました。3 医療通訳入門セミナーの開催2022年10月、本邦のグローバル化において欠かせない医療通訳について、薬学部国際交流委員会主催で「みのお外国人医療サポートネット」より講師をお招きし、セミナーを開催しました。医療通訳の基礎知識や外国人患者との向き合い方、文化への4 学生国際交流① 医療倫理学セミナーの開催昨年に引き続き医学部1年生科目「人間科学<医療倫理学>」でシンガポール国立大学医学部バイオメディカルエシックスセンター(Centre for Biomedical Ethics)のマイケル・ダン先生のセミナーを2022年7月に開催しました。3回にわたるセミナーで26

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