大阪医科薬科大学学報 4号
13/36

がん相談支援センター2022年度がん患者サロン「ひだまり」開催報告Osaka Medical and Pharmaceutical University12糖尿病ケアチーム学務部 医学事務課世界糖尿病デーをご存知でしょうか。11月14日はインスリンを発見したバンティング博士の誕生日であり、糖尿病の予防や治療継続の重要性について世界的な啓発活動が行われます。当院でも毎年11月に糖尿病ケアチームが主体となり、「世界糖尿病デー in 大阪医薬大」と題して院内イベントを行ってきました。新型コロナウイルス感染拡大後からは、院内イベントからオンラインイベントへと移行し、本年は「こんなときはどうするの?~糖尿病で困った時の対処法について~」をテーマにオンライン上でポスターを掲載し、多くの方々に閲覧していただくことができました。また、糖尿病のシンボルマークであるブルーサークルにちなんで、病院正面玄関の病院名をブルーにライトアップしたり、スタッフが青いマスクを着用するなど、啓発活動を行いました。今後も糖尿病ケアチームでより良い糖尿病との付き合い方、また合併症の予防につながるよう取り組みを続けていきたいと思います。当院を受診しているがん患者さん、ご家族を対象に開催しているがん患者サロン「ひだまり」は、コロナ感染拡大防止の観点から一時中断していましたが、患者さんからの開催のご要望が強く、なんとか開催する方法はないかと検討していました。web会議の環境が一般的に認識・整備されて来たこともあり、2021年からオンラインで開催しています。患者さんからは参加できて良かったとのお言葉を頂いておりますが、やはり対面での開催に勝るものはないというご意見も頂いております。ただ、感染リスクの高い方が参加されるのでコロナの感染状況の先行きが不透明の中、オンラインで開催せざるを得ないのが実情ですが、操作についても問題もなく、参加者や医療者の顔がアップでよくわかり、参加者が少人数なので沢山話ができることも発見でした。また、がん患者サロンでは、院内のさまざまな職種による、さまざまなテーマの勉強会を開催しております。2022年度は、当院医療スタッフの出口尚徳医療ソーシャルワーカーから「がんとお金」、菊尾雅子がん化学療法看護認定看護師から「抗がん剤治療中のセルフケア」、若林暁子公認心理師から「自分でできるこころのケア」などの講義を行っております。今後もより多くのがん患者さん、ご家族のお力になれるよう、一層尽力してまいります。2022年10月14日、令和4年度(第17回)鈎奨学基金授与式を開催いたしました。初めに鈎奨学基金運営委員長である佐野浩一学長より、受給者に賞状が手渡された後、本基金を設立された本学名誉教授の鈎スミ子先生についてのお話と、本基金設立の経緯について説明がありました。男女共同参画社会が進むなか、本基金を授与し、女性の活躍を支援できることを喜ばれ、今後も学業と研究活動に励むよう受給者を激励されました。続いて鈎奨学基金運営委員の内山和久医学部長より、受給者への今後の活躍への期待を込めた祝辞がありました。受給者が鈎奨学基金授与に対する謝辞と今後の抱負を述べた後、記念撮影を行い、和やかな雰囲気のなかで閉式となりました。令和4年度 鈎奨学基金受給者(奨学金) 1年生 波多野 萌 (研究助成金) 泌尿生殖・発達医学講座  5年生 中村 せいら産婦人科学教室 助教 永昜 洋子総合教育講座語学教室 助教 浅野 元子令和4年度(第17回)鈎奨学基金授与式20世界糖尿病デー2122

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る