大阪医科薬科大学学報 3号
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vol.3Osaka Medical and Pharmaceutical University44滅菌とはどのような状態かご存じですか? 簡単に言うと「物質からすべての微生物を殺滅または除去すること」です。医療現場で求められる滅菌後の微生物の基準は10-6(1/1,000,000)です。1,000,000個の同一鉗子を滅菌した際に、そのうちの1個だけが汚染している水準です。その水準以上に滅菌を到達させることが中央材料室にとっての最大の使命です。汚染した器材をそのまま滅菌しても微生物は殺滅できません。ある程度の清浄状態でなければ滅菌は成立しないのです。清浄状態が高いほど滅菌のクオリティも上がっていくためし過ぎて倒れそうなときもありますが、お役に立てるのは気持ちが良いです。縁の下を支えている者としてこれからどうなっていくのだろうという不安は感じますが、気負わず、焦らず、軽い気持ちで挑み、最大限の力を発揮したいです。三次救急が始まることで未知の忙しさがやってくるかも知れません。みんなで協力をしてどんどん問題を解決して気持ち良く働ける病院にしましょう!そして、何より患者さんに安全な器材が提供できるように精進して参ります。どうぞこれからも中央材料室をよろしくお願いいたします。大阪医科薬科大学の“チーム”の一員である部署をピックアップしてご紹介します。▶大阪医科薬科大学病院しっかりとした洗浄が大切だという理屈です。難しいことのように感じますが色々なツールを使用し滅菌到達までのプロセスをモニタリングできるので簡単です。日々の業務内容はなかなかハードです。重い器材、汚染器材、機械の騒音、そして返却器材の量がハンパない…とにかくすごい量です。手術件数がどんどん増えていく中で手術の向上を考え、器材も昔では考えられない量を1件の手術で使用します。近年ではダ•ヴィンチロボット支援手術もかなり増えてきています。昔はあまり感じなかったサプライの必要性を今はひしひしと感じています。忙OMPUのサプライ(中央材料室)安心して使用できる安全な医療器材を、安心して使用できる安全な医療器材を、安定して医療現場へ提供する安定して医療現場へ提供する

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