大阪医科薬科大学学報 3号
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学校法人大阪医科薬科大学理事長 2022年7月、病院新本館A棟が竣工・開院しました。これもひとえに、多くのステークホルダーの皆様のご支援とご協力のお陰と感謝申し上げます。 本法人は、2012年から大学病院全建替え事業を推し進めており、嚆矢として2016年に中央手術棟が竣工、「24時間、手術を断らない」をモットーに、いつでも緊急手術を行える体制を整えました。続いて、2018年に関西BNCT共同医療センターが竣工・開院し、最先端がん治療施設として多くのがん治療や治験などの症例を重ねています。その後、病院全体の電力、ガス、空調などを供給・管理する最新鋭の中央エネルギー棟の建築が進められ、2022年1月に完成し、既に稼働しております。 そして、病院新本館は当該事業の根幹を成すメインタワーであり、また、2027年に迎える大阪医科大学創立100周年の記念事業としても位置付けております。この病院新本館A棟には、大阪府、高槻市をはじめ、茨木市、摂津市、島本町の運営する大阪府三島救命救急センターの三次救急部門の機能移転が行われました。これに伴い、三島二次医療圏の三次救急患者の治療は本大学病院が担うことになり、地域の一次、二次救急の患者に加え、直ちに救命処置や緊急手術、及び複数の診療科が関与する治療が必要な重症患者の治療に当たります。 現在、本大学病院には約350人の常勤医師と約270人の非常勤医師が勤務しており、救命救急の前線で対応に当たる救急医療部と総合診療科には30人余の医師を配置しています。本大学病院の救急医療部門は、この2つの科を中心に、全ての診療科が連携して24時間365日体制を維持し、救急搬送を原則断らない、応需率100%を目指してスタートしています。 この後、本法人は「超スマート医療を推進する大学病院」の基本方針の下、病院新本館B棟の建築を開始いたします。 本大学病院は、三島医療圏唯一の三次救急を担う大学病院として、また高度医療を提供する特定機能病院として、地域住民の皆様に高度で安心・安全な医療を提供してまいります。皆様におかれましては、今後ともよろしくご支援を賜りますようお願い申し上げます。植木 實ご 挨 拶

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