大阪医科薬科大学学報 3号
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医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室 教授 河田了日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会で特別講演を行いました国際交流機構薬学学務部 学生課新しい国際交流体制のもと、コロナ禍においても途切れることなく国際交流を展開しています。今後もオンラインや対面等、様々な方法を活用して、新たな日常に即した国際交流を進めてまいります。2022年5月25日~28日に神戸で開催された「第123回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会」において特別講演の発表の機会を与えていただきました。内容は、これまでライフワークとしてまいりました耳下腺腫瘍についてで、タイトルは「耳下腺腫瘍の臨床―体系的な診断・治療から得た新知見と将来展望―」といたしました。本発表では、モノグラフの作成が恒例となっており、多くの先生方の協力のもと、350頁にわたるものを作ることができました。頭頸部腫瘍を専門とするなかで、耳下腺腫瘍には特に興味をもって取り組んでまいりました。最近では全国の施設から、ご紹介をいただくようになり、この22年間で約1,500の症例を集積することができました。その間に多くの学会で発表し、耳下腺腫瘍に関わる英文原著も42編に達しました。これまでの仕事を、発表あるいはモノグラフにまとめることができたのも、教室員をはじめ多くの先生方のご指導、ご支援の賜物です。改めまして、深く感謝申し上げます。また本モノグラフには、付として過去22年間に当科で治療を行った頭頸部癌約2,500例の治療成績ものせました。あわせてご一読いただければ幸いです。今後とも当教室に対しましてご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。薬学部恒例の五月祭(学友会主催新入生歓迎会)を、2年ぶりに対面で開催しました。新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点より日程を2日に分け、2022年5月31日(火)、に1年生Bクラスを対象、6月2日(木)、に1年生Aクラスを対象に実施しました。各クラブの紹介、アドバイザー単位でのクイズ大会、豪華景品が当たるビンゴ大会などが行われ、大いに盛り上がりました。五月祭(新入生歓迎会)を開催しました国際交流17OMPUOMPU TOPICS※記事の中の名称や肩書き等は、当時のものです。1 国際交流部署の再編2021年4月の大学統合を受け、医療系総合大学としてグローバル人材の育成の一翼を担うため、2022年4月に、新たに国際交流機構が設置されました。国際交流機構の下、各学部国際交流委員会がそれぞれの特色を活かした国際交流を展開し、大学全体として国際交流を推進してまいります。それに伴い、本学の国際交流を長年牽引してきた中山国際医学医療交流センターを発展的に解消する運びとなりました。2 全学共通科目の開講2022年度より、全学共通科目として「インタラクティブ・イングリッシュⅠ、Ⅱ」を開講しました。英語で開講する本科目では、単に英語の能力を身に付けるのではなく、英語という共通言語を足掛かりに、多様性や異文化理解を深めることを目的としています。全学部、全学年を受講対象とし、文化や医療、日々の生活をテーマにディスカッションをすることによって、世界で貢献できる医療者の基礎となるコミュニケーション能力を学ぶ機会とします。3 オンライン国際セミナー開講2022年3月17・18日の2日に渡り、本学協定校であるミネソタ州立大学マンケート校とオンライン国際セミナーを開催しました。「つながり、学び、広がる、ケアの視点」をテーマとし、アメリカのヘルスケアの概要(医療システムや教育制度)や家族看護についてのご講演をいただきました。本学の学生、病院職員、教職員らが参加し、医療の現状や課題、家族支援のあり方などについて意見交換し、多くの学びを得ることができました。252627

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