大阪医科薬科大学学報 3号
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総務部 総務課ゴールドマン・サックス若手医師長期海外留学支援奨学基金 授賞式医学部3年生 寺田翔薬学総務部 総務課日本初、スペイン甘草の新品種を品種登録しました薬学総務部 総務課Osaka Medical and Pharmaceutical University14衛生化学研究室の奥平桂一郎教授のもとで、徳島大学の立花洸季さん(写真右)が特別研究生として「動脈硬化症」の研究をしています。本学の薬用植物園で生育中のスペイン甘草GG012022年2月25日(金)、2021年度ゴールドマン・サックス若手医師長期海外留学支援奨学基金授賞式を特別応接室にて開催しました。初めに、泌尿器科学教室の木下将宏助教(准)に賞状が授与され、植木實理事長・本基金運営委員長から本基金の設立趣旨と歴代受賞者についてお話しがあり、内山和久医学部長・本基金審査委員長が選考の経緯を報告されました。続いて、寄付者であり本基金運営委員・審査委員のゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社代表取締役会長桐谷重毅様から祝辞をいただき、留学先の米国社会では、ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包摂)の取組みが進められており、医療や生活の場で実感し、学んできてほしいと述べられました。最後に受賞者の木下助教(准)から謝辞と抱負が、所属長の東治人教授から寄付者への感謝の意が述べられ、運営委員の佐野浩一学長・副理事長の挨拶にて閉会となりました。医学部2年生の9人、2チームが医学生理学クイズ日本大会(PQJ2022)に参加しました。同大会は生理学の知識をクイズで競い合う大会です。クイズには問題にも解答にも英語が用いられます。同大会は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で前回大会からオンラインでの開催となり、世界中から参加者を集めています。今回の大会では世界14カ国から87チーム、354人が参加し、これまでで最大の規模となりました。現在、新型コロナウイルスが猖獗を極め、多くの催しが中止を余儀なくされていますが、オンライン開催によって大会の規模が拡大し、世界中の医学生と生理学を通して交流できたのは全くの僥倖でした。また、大会に備えて英語で生理学を再び学べたことで、理解がより深いものとなりました。目標を共にし切磋琢磨したこの経験を、今後の学習の糧としたいと思います。大会出場に際して小野富三人教授をはじめ、生理学教室の方々に多くの御支援を賜りましたことを深く御礼申し上げます。品種登録概要登録番号     :29026農林水産植物の種類:Glycyrrhiza glabra L.登録品種の名称  :新日本製薬GG01スペイン甘草の特性●日本薬局方に規定されたグリチルリチン酸含有基準値2.0%へ到達が可能●植栽から1年半という短期間で多量の収穫が可能従来のスペインカンゾウは生育旺盛で育てやすい薬用植物ですが、主要成分であるグリチルリチン酸含量が、医薬品の規格基準書の日本薬局方にある基準値2.0%になるまでに、長い生育期間(3年以上)が必要という課題がありました。当社が開発したスペイン甘草「新日本製薬GG01」は、基準値へ到達可能な品種であることに加え、従来のスペインカンゾウの生育期間と比べ、植栽から1年半という短期間で多量の収穫ができるという2つの特長があります。スペイン甘草 新品種「新日本製薬GG01」に期待される機能性●抗炎症作用、美白効果(ビューティー領域)●内臓脂肪の減少、筋肉量の増加(ヘルスケア領域)薬学部臨床漢方薬学研究室の芝野真喜雄教授らの研究グループは新日本製薬株式会社との共同研究においてスペイン甘草の新品種を作出し、日本で初めて品種登録されました。徳島大学と特別聴講生交流協定、特別研究生交流協定を結びました。2022年8月4日、山崎隆司名誉教授が満85歳でご逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。医学部2年生9人が医学生理学クイズ大会に参加徳島大学と協定を締結しました訃 報13151416

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